古布から生まれるちりめん細工

茨城県桜川市 真壁

いしだ しょうこ

石田 晶子

出身地 石岡市 1974年、結婚と同時に真壁へ移住 

一どんな活動をしていますか?

江戸後期・明治・大正時代に着物として使われてきた布(古布)をほどき、ちりめん細工の素材として使用しています。

骨董市や専門店から集めた古布を使い、木目込み人形、ちりめん細工などの創作活動をしています。

一はじめたきっかけはなんですか?

幼い頃から、手を動かす事と布や紙が好きでした。そこで、二十歳から木目込み人形の創作をはじめました。

途中からちりめん細工や創作人形にも取り組み、今では30年が経ちました。




  • 数種類の古布を組み合わせてちりめん細工を作ることもあります。
    色合いが落ち着いていて、他の色と合わせやすいのが古布ならではの良いところです。

  • 家の一部屋が工房になっています。
    休みの日に集中して、ここで創作活動をしています。

一一番大切にしていることはなんですか?

やっぱり古布を使う事にこだわっています。

大正の頃は、化学染料などは使われていなかったので、全て自然界から採ってきた染料で染められています。

色合いが化学染料よりも柔らかく、どの色同士でも馴染みやすいので、配色を考えていて楽しいです。

また、江戸時代は着られなくなった着物を子供服や座布団に仕立て直すなどして、最後まで有効活用をしていました。

今の時代では、服なども使い捨てが当たり前になってしまいましたが、当時の「形を変えて繰り返し使っていく」日本人の美意識の文化を大切にしたいです。

一今後の目標を教えてください

毎年「真壁のひな祭り」で創作人形、ちりめん細工、つるし飾りなどを展示しています。

今はひな祭りに向けて頑張って作っています。

アピールポイント

古布を長年かけて集めてきたので、今では使い切れないくらいに揃っています。

この集めた布を見ているだけでも癒されます。

-コーディネーター紹介-

地域おこし協力隊が使わせてもらっている旧高久家住宅にも、季節ごとに飾りを展示してもらっています。
今回取材をして、古布の奥深さに触れることができました。

2019,9,25 更新

ID 茨城県桜川市

はぎわら りく

萩原陸

2019年3月に武蔵野美術大学を卒業。
4月から桜川市の地域おこし協力隊として移住。