今後の活躍に期待が集まる、若き女性リーダー。

長野県筑北村

タマイ レイコ

玉井 玲子

埼玉県出身。東京のアパレルメーカーに勤務し、21年前に結婚、ご主人の実家がある筑北村に19年前から暮らす。2男1女の母、40代。

一どんな活動をしていますか?

 10年前より小学校の児童館から依頼を受けて、年に5回ほど手芸教室の講師をしています。他に、地域おこしグループに所属し、子どもたちのために公民館を借りて開放勉強室を開いたり、今年から信州アルプス大学筑北キャンパスの事務局として、講座を開催しています。私は「おやこ料理教室」を担当し、小さなお子さんを持つお母さんが手をかけなくても美味しく作れる料理を、毎月教えています。
 昨年からはボランティア協議会の役員を引き受け、地域のことは地域で行なう活動が始まりました。先日は、公民館で居酒屋をやってみました。これから様々な試みをしていく予定です。他にも、5年ほど前から公民館報の編集員として、地域の見どころや活動サークルを紹介しています。

一はじめたきっかけはなんですか?

 地域おこしグループは、もとは村が計画した「里の駅」構想が出発点です。そこで地域づくりの勉強をし、残念ながら構想は無くなってしまいましたが、学んだことを活かせないかと仲間と話し合い、活動グループを立ち上げました。
 ボランティア協議会の場合は、私たち40代も巻き込んでいかなければと思い、役員を引き受けました。世代の幅はあった方がいいと考えます。
 他の活動も含めて、地域のために私にできることがあればとの思いで活動しています。

  • 手芸教室の生徒さんと一緒に文化祭へ出品。 (フェルトで作ったお菓子が美味しそう~!)

  • 築180年を超す古民家や田畑、山を維持管理しながら、3世代で暮らしていらっしゃいます。取材に伺った際、手作りの漬物などでもてなして下さいました。筑北村の皆さんはおもてなしをさりげなくできる人たちが多いです。

一一番大切にしていることはなんですか?

 地域の横のつながりを持っていきたいと思っています。先日、おやこ料理教室のことを知った年配の女性から、「私たちにも教えてもらえる?」と依頼がありました。嬉しかったです。こうやって世代や役割を超えてつながっていけたらと思っています。
 村のボランティア協議会は「お互いさま」が合言葉になっています。若者も高齢者もお互いさまで支え合っていくことを目指して動き始めました。住んでいる地域の課題解決や新しいことを、地域の皆さんと一緒に取り組んでいきます。 また、元気に活動している様々なサークルの皆さんを紹介する公民館報の仕事も、横のつながりができて楽しいです。

一今後の目標を教えてください

 子どもたちが、村から出ていきたくないと思える魅力ある村にしていきたいです。親世代が持っている「村の外に出ていかないとダメ」という考えを改め、子供たちの「村が好き」という思いを持ち続けられる環境にしていきたいと思っています。
 現在、農村生活マイスターを目指し、学んでいるところです。来年度から活動できる予定です。 今はまだ具体的な目標はありませんが、様々な活動に関わっている中で自分にできることをやっていきたいと思っています。

アピールポイント

まずは「自分たちが楽しいこと」をやっていこうと心がけています。そしてそれは「みんなが楽しいこと」につながっていくと思っています。

-コーディネーター紹介-

<取材を終えて>  私は取材を進めていくうちに、坂井地域の今後がとても楽しみになりました。地域を想い、地域のために行動することを厭わない、そんな村民の存在を、玉井さんをはじめ玉井さんを通じて感じられたからです。「行動するかしないか」は、「この先の地域が良くなっていくかどうか」に直結します。 つながり合って輪になって地域を支えようと行動する玉井さんに、私は明るい筑北村を見ることができました。 (地域おこし協力隊 飯田智子)

ID183 長野県筑北村

ちくほくむらちいきおこしきょうりょくたい

筑北村地域おこし協力隊

筑北村地域おこし協力隊