一どんな活動をしていますか?
村唯一のパン屋さん「ちくほっくる」で職業指導員の仕事をしています。「ちくほっくる」は社会福祉協議会の施設なのでパン屋としての機能だけでなく職業訓練の機能も担っています。ここでは1人1人に合った働き方を心掛けていて、働く場所や働く時間はそれぞれ違います。仕事を覚えるのも容易ではないので、一つ一つ丁寧に時間をかけて指示するようにしています。そしてパン屋として商品開発を行うのも私の仕事です。とくに筑北村は他の地域と比べると寒さが厳しいので、季節感を取り入れようとするとズレが生じることもありとても難しいです。
一はじめたきっかけはなんですか?
学生の頃は調理師及び製菓衛生士の勉強をしていました。そのときに学校の実習でちくほっくるに来たのが初めてです。私は福祉を学んできた訳ではないのですが、ここでは調理や製菓の専門知識を生かした仕事ができるのでとてもやり甲斐を感じています。
一一番大切にしていることはなんですか?
パン屋さんは村に一つしかないので、"愛されるパン屋さん"であり続けることですね。お客さんから「なんだかここにいるとホッとする」と言われることが何より嬉しく、そう思ってもらえる方々が集まれる様な場所であり続けたいです。商品にも、この村で採れたものを積極的に取り入れることで、地域の方々との繋がりを大切にしていきたいですね。
一今後の目標を教えてください
地域食材の強みを活かした商品を販売していきたいです。この村で採れたもので作った商品を、村民の方々に食べてもらうことで、村の中でお金が回る仕組みをつくりたいんです。パンだけでなく日持ちのする焼き菓子なども開発して道の駅や直売所にも置いてもらいたいと思っています。そして、いま就労支援をしている方々が働ける様になったらぜひ村内の企業で働いて欲しいですね。