協力隊の強力サポーターは、人と繋がる名人だった。

長野県筑北村

ナカノ ススム

中野 晋

長年勤めた塗料メーカーを定年退職し、好きな山に囲まれた信州で暮らしたいという夢を果たすべく、平成28年に筑北村へ移住。大阪との二地域居住をしながら、思い描いた暮らしを実現させている。

一どんな活動をしていますか?

 好きな薔薇を主役にしたイングリッシュガーデンを作り、2年目の今年、オープンガーデンを行ないました。村内外から観に来ていただき、同じ趣味の方々と知り合うことができました。
 また、地元の活動グループに所属し、ラベンダーの手入れなどの作業やママ向けイベント、そば会などの活動を手伝っています。趣味のテニスは3つのサークルに属し、世代を超えた交流も楽しんでいます。近所の人に誘われてマレットゴルフを始めてみました。村民と繋がりを持ちたいので、誘われたものはほぼ参加しています。

一はじめたきっかけはなんですか?

 大阪から移住してきたのは、新しい人脈、人間関係を作りたいという目的もありました。人が出会うと化学反応が起きて、1+1が2じゃなく、3や4にもなると思っています。まだ村に来て2年経っていませんが、様々な方々と出会いました。筑北村の協力隊が企画運営している「ちくほく朝さんぽ」は、人と知り合うのにとても役に立っています。そこで知り合った方々と交流が生まれ、今では農作業や日曜大工をお手伝いしています。頼られることは嬉しいですね。

  • 地域活動グループ「坂北みらい宿」のメンバーとして、ラベンダー畑で仲間と手入れをしています。ここで収穫したラベンダーはすでに製品になっています。

  • テニスサークルには老若男女が集まります。ここでの交流も楽しみの一つです。

一一番大切にしていることはなんですか?

 一つ一つの交流、人間関係を大切にしています。若い時より考え方が自由になり、物事を多角的に見られるようになったので、他人の考えを許容できるようになりました。言葉は思うように出てこなくなりましたが(笑)。人に対して優しく接することを心がけています。
 また、自然観察が好きで、植物や動物とくに野鳥に出会える村での暮らしは、私を豊かにしてくれます。名前が分からない時は調べて覚えるようにしているんですよ。頭を使わないとね(笑)。人間、感動する心が無くなったら終わりだと思っているので、いつも大自然に関心を寄せています。

一今後の目標を教えてください

 今、模索しているところです。雑貨屋を自分でやってみたいという気持ちもありますし、社会に関わることにも関心があります。大阪では雑貨を作って委託販売をしていました。創り出すことは好きだし、人間にとって大事なことだと思っています。社会に関わることで言えば、例えば地域おこし協力隊の任期後の起業を手伝うなど、自分のできることで役に立つことがあればと考えています。 これからも有機(=温かい)的に人と繋がって、様々なものを創り出していきたいと思っています。

アピールポイント

-コーディネーター紹介-

 「できることは何でも手伝うよ。」と、私たち協力隊に力を貸してくれる中野さん。新しい土地に来て活動する私たちにとっては、率先して関わってくれる住民は何よりもありがたい存在です。
 また、中野さんの人脈の広がりにはいつも驚かされます。お会いする度に新しく出会った方のお話が・・・。人と繋がることに労力を惜しまず、積極的に交流を楽しむ姿はまさに「人と繋がる名人」。そんな名人に紹介してもらいながら、私も筑北村の暮らしを楽しんでいます。 (地域おこし協力隊 飯田智子)

ID183 長野県筑北村

ちくほくむらちいきおこしきょうりょくたい

筑北村地域おこし協力隊

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