家族との関わりが太鼓との関わりに結び付いた

長野県筑北村

ヤマダヒトミ イチノセセイコ 

山田仁美 一ノ瀬聖子 

四阿屋こだま太鼓のメンバー 主婦、母親、労働者そして、演奏者でもある。

一どんな活動をしていますか?

 四阿屋こだま太鼓の奏者として活動をしています。練習は、週に2回。火曜日に子供と大人の合同練習を、日曜日に大人だけの練習をしています。活動メンバーは、大人が11人で子供が12人です。演奏活動は、夏から秋にかけては村の文化祭やイベントでの演奏は勿論のこと、村内外の各地の祭りでも演奏を依頼されることが多く月に数回の演奏活動をおこなっています。逆に冬は、演奏活動が比較的少なくなるので新しい曲に挑戦する季節になります。また、長野市をはじめとする村外の太鼓連との打ち合い(交流会)を通じて刺激を受け、更なる高見を目指しています。

一はじめたきっかけはなんですか?

 個々のメンバーによってきっかけは異なるのですが、成人男性の場合は最初から太鼓に興味を持っていて「やってみよう」という気持ちが先行する場合が多いと思うのですが、私たちのような母親の場合は、興味はあったけれど少し遠い存在かなというのが最初の印象です。それが自分の子供が太鼓を習いたいと言い出して一緒に始めてみたら楽しかった。お祭りで太鼓の演奏をしているのを子供が見ていて楽しそうにしていたので一緒に始めることにした。主人が太鼓を始め興味本位で見ていたらいつのまにかはまってしまったなど家族との関わりが、自分たちと太鼓を結び付けてくれたような感じです。
 始めてみると太鼓は全身運動にもなり気持ちの良い汗をかくことができるし、リズム感も養われるなど多くの効果を感じています。 私たちは、「主婦、母親、労働者」など複数の顔を持っているため大きなストレスを抱えることもあるため太鼓で気分を爽快にすることはとても大事だと感じるようになりました。

  • 火曜日は、子供たちとの合同練習日です。子供たちに教えることで自分たちの技量も磨かれていきます。

  • 屋外はもちろん室内でも力強い演奏をおこないます。

一一番大切にしていることはなんですか?

 とにかく続けることが大事だと思っています。この「四阿屋こだま太鼓」がいつから活動を続けているのかは、世代が代わってしまいよく分からないのですが伝統を守るという意味でも続けたいと思っています。
 太鼓は、団体で演奏するものですから仲間意識も大事にしています。太鼓は、ピアノのような旋律楽器ではないので、メロディーを聞きながらそれにリズムを合わせることはできません。個々の奏者が周囲の音を聞きながら自分のリズムを刻み、その調和が一つの曲となって現れるものです。仲間との調和がなければ何も表現できません。その調和が聴衆に感動を届け、時には奉納という形で祈りの道具として使われるのだと思います。

一今後の目標を教えてください

 伝統をつないでいくために若い世代の仲間を増やしたいです。私たちの世代と子供たちの間が抜けてしまっているのが今の「四阿屋こだま太鼓」の現状です。ですから演奏をする機会があれば村内外の地域で太鼓の演奏をして魅力を発信していきたいです。学校や保育園などでも定期的に体験教室を開くのもいいかなと考えています。また、太鼓だけでなく笛にも挑戦したいです。笛の旋律に太鼓のリズムを調和させるのも太鼓だけの演奏とは、一味違った趣がありますから。そして、レパートリーをもっと充実させたいです。私たちは、まだまだ演奏を始めてからのキャリアが浅いためレパートリーを充実させ太鼓の魅力を多方面から発信していきたいです。

アピールポイント

-コーディネーター紹介-

取材に伺ったのは火曜日で子供たちとの合同練習日でした。成人男性抜きでしたが迫力のある演奏が展開されていました。「四阿屋こだま太鼓」では、20代のメンバーを募集しています。興味のある方は、練習を見学してみたらどうでしょうか。毎週火曜日と日曜日の夕方、会場は本城公民館です。

ID183 長野県筑北村

ちくほくむらちいきおこしきょうりょくたい

筑北村地域おこし協力隊

筑北村地域おこし協力隊