一どんな活動をしていますか?
潮来市でケーキ屋を営んでいます。シンプルなものが好きなので、余計なものは入れないスイーツづくりをしています。大きくて安い、というのもいいけれど、小さくても素材にこだわったいいものを提供することを心掛けています。
一はじめたきっかけはなんですか?
もともと食べることが好きで、飲食店でアルバイトをしていました。その中でケーキなどの甘いものに興味を持って、製菓の専門学校に進みました。専門学校時代から、将来は自分のお店を持つという目標を持っていました。卒業して8年は神奈川県の製菓のお店で働き、お菓子作りの実践的スキルや接客について学びました。
そろそろお店を始めたいなと思って物件を探していると潮来市に条件の合う物件を見つけました。専門学校の同期だった今の奥さんの実家が隣の行方市だったので、隣だし潮来でお店を開こうと決心しました。お店をオープンして現在5年目(2018年現在)です。
一一番大切にしていることはなんですか?
きちんとした素材を使うことです。どの飲食店でもそうだと思いますが、自分がおいしいと納得する食材でなければ提供できません。僕は、さっぱり・シンプルな味が好きなので、出来上がるケーキもそういうものが多いです。ブルーベリーやさつまいもは行方市のものを使用しています。素材がいいものを使うと、砂糖で甘さを足すことが少なくなります。まったく砂糖を使わないということはありませんが、僕のお店は比較的少ないほうだと思います。そのせいか、お客さんからは「甘さ控えめだね」といわれることが多いです。甘さはおいしさにつながるのでそのあたりの調整は難しいですね。「ちょうどいい甘さ」というのは人それぞれですから。
使っている材料すべてが国内産のものだとは限りません。チョコレートは海外のもののほうが絶対的においしいと思うからです。一番おいしいと思える素材を選んで使うようにしています。
一今後の目標を教えてください
潮来市の名物みやげといわれるスイーツを作りたいです。いちごやいちじく、ぶどう農家があると聞いているので、潮来市産のものを使ったスイーツを作りたいです。ゆくゆくはそれが潮来土産として広がっていけばいいなと思っています。潮来にはおいしいものがたくさんあるのでみんなでうまく協力して、「潮来といえばコレ!」というようなスイーツができるといいですよね。
アピールポイント
一番人気のシュークリームは子供の手のひらほどのサイズですが、1つで満足できるクリームがたっぷりと詰まっています。さっぱりとした甘さなのでまた食べたいなと思わせてくれる味です。
休みの日も厨房に立っていることが多いという山本さん。時間ができるとほかの飲食店で味の研究を行うとのこと。家で甘いものを作ることはあまりなく、オイル系やトマト系のパスタを作って食べることが多いそうです。
今年40歳になった山本さんは、そろそろ運動を生活の中に取り入れていかないと体の管理ができないな、と笑って話してくれました。
-コーディネーター紹介-
話していると本当にケーキが好きなんだなということが伝わってくる人です。一つ一つのケーキは小ぶりですが、その中には少しで満足できる大きなおいしさが詰まっています。優しい笑顔がとても印象的な人でした。潮来市産の素材を使ったケーキができあがるのを楽しみにしています!