一どんな活動をしていますか?
家族4人でそれぞれ役割を分担し、朝と夕方に仕事をしています。私は朝に牛の育成、餌やり、堆肥づくり、夕方に親牛の1日分の餌づくりと餌やりになります。妻は搾乳、息子は牛舎の掃除、息子の嫁には搾乳の手伝いと哺乳、夕方には育成と餌やりを手伝ってもらっています。
現在、牛舎には生まれてまもない牛などを含め約100頭います。搾乳は、1日に約1600リットル程の生乳がとれ、それを乳業工場の中継所や道の駅いたこに納品しています。
一はじめたきっかけはなんですか?
義理の父が戦争に参加し体調を崩してしまったところ、獣医をしていた義理の父の祖父から「体が治ったら酪農をやってみたらどうだ」と勧められたことがきっかけで酪農を始めたそうです。その後、2代目として私が後を継ぎ、制度資金を借りながら平成6年に現在の規模の牧場になりました。かつては酪農をしている家もいくつかありましたが、時代とともに減っていき今ではほとんどなくなってしまいましたね。
一一番大切にしていることはなんですか?
人の口に入るものを作っているので、より品質の良いものを生産し提供したいと思ってます。特に搾乳担当である妻や息子の嫁には気を遣いながら搾乳をしてもらってます。また、良い乳を出してもらうために牛が快適に過ごせるような環境づくり、食べてすぐ寝られる環境づくりを心掛けています。そして、牛の管理(体調管理)にも気を配り、体調の変化を見落とさないように愛情を持って育てています。
一今後の目標を教えてください
多くの人においしいと喜んでもらえる生乳をこれからも生産しながら、この仕事を長く続けていきたいと思います。また、息子が帰ってきたので、徐々に息子へと引き継いでいこうとも考えています。仕事のことだけでなく、仕事に対する姿勢・想いもしっかりと伝え、次の世代につなげていきたいと思います。
アピールポイント
搾乳場。
10日に1回ずつ生乳を持ち込んで成分・放射能をチェックしている。このチェックの結果で乳価が決まってくる。基準より良ければ高価格に悪ければ最悪出荷停止にもなってしまう。そんな中、遠峰牧場は前年度に組合の最優秀賞を(その前の年は優秀賞)獲得している。
-コーディネーター紹介-
安心、安全でおいしい生乳を作るための努力は惜しまない。そんな想いが伝わってくる。牛という動物だからこそ、人の力ではどうしようもない部分もあるだろう。その中で、長年変わらずに高品質の生乳を生産し、実績を残してきた。そこに至るまでの道のりは、想像できない苦労や努力があったのではないだろうか...