非日常の時間を提供する欧風郷土料理のレストラン

長野県伊那市

オオタケ アイク

大竹 明郁

『le petit marche』オーナーシェフ。1981年1月29日生まれ。静岡県浜松市出身。名古屋のイタリアンレストランで修業後、2009年秋に伊那市に移住し、翌年4月に同店を開業した。趣味は、キャンプや山登りなど。

一どんな活動をしていますか?

伊那市の新山地区という里山で、1日3組限定の予約制レストラン『le petit marche』を営んでいます。 料理はイタリアやフランス、トルコやギリシア、チェコなど、さまざまな国の要素を取り入れたヨーロッパの郷土料理。 自家栽培の無農薬野菜やハーブを可能な限り使うようにしています。 店内ではフランスやオランダなど、海外から仕入れた古着やアンティークの販売も行っているほか、レストランの近くで1日1組限定のキッチン付きコテージも運営しています。

一はじめたきっかけはなんですか?

もともと名古屋で働いていたのですが、「自分で生産した食材で料理をつくりたい」と思うようになったのがきっかけです。 「自分で畑をやりながら、生活をしているそのままの場所で店をやってみたいな」と。 趣味であるキャンプをしながら各地をまわって移住先を探していたのですが、最終的に関東にも東海にも近いここに落ち着きました。 伊那は無垢な状態が残っているこれからの町。信州はワインづくりが盛んな土地ですし、西洋野菜が育ちやすい風土も気に入っています。

  • 「今日採ったものを今日出せることがうれしい」と大竹さん。都会は季節を問わず食材が手に入るが、「ここにいると料理人として本質に立ち返れる」と話す。

  • 窓から眺める牧歌的な景色も魅力のひとつ。庭先ではニワトリのほかにもヤギも飼育。化学肥料の代わりに、ヤギのフンを畑の肥やしに使っている。

一一番大切にしていることはなんですか?

「非日常の時間を提供すること」。 こんな山奥までわざわざ足を運んでいただくのですから、お客様にはトリップ感を味わっていただきたいな、と。 自分がどこにいるのかわからなくなるような、そんな非日常の時間を楽しんでいただきたいと思っているので、人工物が一切視界に入らない人里離れた場所をあえて選びました。 お客様には時間を忘れてゆっくり過ごしていただきたいので、「何時までに帰りたい」という方のご来店はお断りさせていただいております。

一今後の目標を教えてください

『le petit marche』のアンテナショップとして、長野や山梨あたりで移動販売車の出店をしたいですね。 場所も、長野や山梨ならどこでもいいというわけではなく、林道沿いにあるバス乗り場だったり、キャンプ場だったり、なにかしら山に関係する場所に出せたらいいなと思っています。

アピールポイント

非日常の空間の中、自家栽培の無農薬野菜でつくった料理をゆっくり味わってください。育てている作物はハーブだけでも20種類。葉物から西洋野菜までまんべんなく育てているのですが、夏の野菜の自給率は100%を誇ります。庭で育てているヤギのミルクやニワトリの卵のほか、春は山菜、秋はキノコなど、近くで採れた山の恵みもふんだんに使っているのが自慢です。料理は、旅先で食べたヨーロッパの郷土料理が主。WWOOF(ウーフ)のホスト登録もしているので、ウーファー(参加者)に教えてもらった世界各地の家庭料理も日替わりで提供しています。

【le petit marche(プチマルシェ)】
営業時間:11:30~14:00、17:30~21:00 ※予約制
休み:不定休
電話:0265-96-0657
住所:伊那市富県1777-557
HP:http://www.owari.ne.jp/~petit/

-コーディネーター紹介-

自分の世界をどう生きていくのかを実践する大竹さん。家も作れるし、畑も出来るけど、職業と聞かれれば「シェフです」といつも即答されるのが印象的です。利益や回転といった数字ではなく、非日常空間というサービス提供をするシェフ。そのスタイルは、むしろ時代の先取りと言えるものではないかと個人的に考えています。楽しく、そして赤字なくで、また地域の笑顔を作り出していきましょう!

ID9 長野県伊那市

さいとう しゅんすけ

齋藤 俊介

地域の有機農家と商店街の飲食店と市民の三者をつなぎ「母子で朝食の時間を過ごす」場を提供する「朝マルシェ」、南アルプスと中央アルプスという二つの山岳地域へ訪れる登山者に地域ならではの価値提供を行い街や人をつなぐ「ASTTALプロジェクト」を企画しオルタナS・地域デザイナーズアワードをダブル受賞。16年は中心市街地全体を学校に見立て「路地の一つ一つに学びとの出会いがある」をテーマとした「学びのまちプロジェクト」のサポートを手掛け、持続的な取り組みへと伴走している。