Do you have your Local Style ?

長野県箕輪町

トキ シュン

土岐 俊

1977年生まれ 長野県箕輪町出身。地元有志団体 Local Style 代表 伊那谷の風景をこよなく愛し、地元へUターン。都会に対し、田舎ならではの豊かな生活を提案していく「Local Style」を提唱中。 平日の顔は町役場職員。

一どんな活動をしていますか?

自宅から歩いてすぐの森でJazz Live を開いたり、Bar やBBQを楽しだり、
月イチで、地元の景色のいい場所で一日限定のカフェをゲリラ的に開いたり…。

おかりしている空き家では、こうしたイベントの打ち合わせや看板作りのDIY。
今年はこの家の畑で大豆をつくってビール&枝豆会もしましたよ!

どれもこれも、この地域にあるものを生かした活動ですが、
とにかく自分たちや仲間が好きなこと、感性に合うことを遊びながら楽しむのがスタンスです。

一はじめたきっかけはなんですか?

生まれ育った土地に住んでいる自分ですが、
実は大学を卒業時に、「都会」に住むか「田舎」に住むかで、ずいぶんと悩んだ瞬間がありました。

当時は「情報」や「稼ぐ」という機能に関して東京がまだまだ強かった時代。
多分東京に惹かれている部分がありましたね。

とても悩んだので、ためしに神奈川県の相模原市に1年ほど住んでみたんです。
そうすると、自分が子供の頃から住んできた場所がずいぶんといいものだと気づいたんです。
「あの山並みを見ながら暮らしたい・・・。」
そういう欲求が湧いてきたんです。

でも都会を離れることに、「都落ち」というか、
時代から遅れる印象がぬぐえず葛藤していました。

そんな時、一つの旅がそれを打開してくれたんです。
行先はイタリア。バックパックでの貧乏旅行でしたが、大きく価値観がかわる出来事があったんです。
この時私は、料理人をしている日本人と出会い、彼と旅先であらゆるものを食べていました。

マルシェ(朝市)が開かれている田舎町に訪れた時のことです。
ここのレストランで食べた一品がものすごくおいしくて、衝撃をうけたんです。

それはうすーくスライスしたトマトにカラスミをのせ、オリーブオイルをかけたもの。
日本で言ったらお刺身みたいにシンプルなものかな。
本当に片田舎のお店ですが、そのクオリティーは、素材そのもののを生かしていて素晴らしかった。

けれどもね、その材料は全部のすぐ隣でやっているマルシェで買えるものだったんですよ。
これってとっても豊かなことじゃないですか…?

でも、自分の地元に目を向けると、同じことができるんですよ。
そこで…
「都会に対する田舎を地元(Local)での暮らしで体現(Style)してみようと!」と思い、私の中の
「Local Style」の挑戦が始まりました。
色々な人との出会いから、2014年の「森のJAZZ LIVE」からイベントなどの活動をはじめました。

  • 伊那谷Open Cafe Projoctの狙いは、地元の人に地元の風景を楽しんでもらうこと。

  • 空き家での枝豆&ビールパーティー。台所のちょっと懐かしい雰囲気。

一一番大切にしていることはなんですか?

なにより活動を「続けていくこと」が一番大切だとかんじています。

そのために、私と仲間たちが譲らないところは、
・自分たちが楽しむ
・無理をしない
・地元のもの(資源)を使う
ことです。

その中で、仲間たちがそれぞれの個性や得意分野を生かしてくれて、
楽しんでくれる、心地よい時間を過ごしてくれることも大事にしています。

一今後の目標を教えてください

今、この地域では春の5月~秋の10月まで、
地域の資源を生かした素敵なイベントが、毎週のように開催されています。

こうしたイベントに参加する楽しみ、
そして自分たちが主催する楽しみ、
この両方を味わえるとても心地よいサイクルがあります。

こうした豊かな活動を、ある時は担いながら、ある時は参加しながら、
皆さんと楽しく暮らしていきたいと感じています。

アピールポイント

~都会に対する田舎での暮らしの価値を体現していく~
そのために、地元の資源を使うこと、自分たちが楽しむことを徹底。

-コーディネーター紹介-

まさに暮らしの中で「Local Style」を表現している土岐さん。 足元から、自分たちでできることから、そして楽しくというスタイルの底には、 熱くふか~い地元への想いがあふれています。 今自分がこの町でとても楽しく、充実した生活を送れているのは、土岐さんのお蔭です。 思いを伝えたくて、ついつい長文になってしまいました! 今後ともよろしくお願いします!

ID124 長野県箕輪町

せきぐちゆうこ

関口悠子

千葉県出身 1984年生まれ  アウトドアメーカー勤務、ニュージーランドでのワーキングホリデーを経て、 2014年から地域おこし協力隊として箕輪町へ移住。 3年間の任期の前半は、農産物直売所に出入りし、 農家さんをまわったり、漬物などの信州の伝統的な食文化にはまる。 後半は移住定住や町の広報番組作りを担当し、大根ぶりを発揮中。 週末は有志の皆さんと、伊那谷 Open Cafe Project に参加したり、 地元の皆さんに地元を楽しんでもらうイベントの運営に関わったり、 放棄地だった畑をかりて、野菜を作ったり…。 毎日あわただしく過ごしておりますが、 大好きな「伊那谷」の風景とともに、楽しい田舎暮らしを満喫しています!