町の活動を支える影の立役者!地元のNPO法人で働く町の元気印。

茨城県大子町

サイトウマリコ

齋藤真理子

NPO法人まちの研究室事務局長。茨城県大子町出身・在住。大学卒業後、全国展開のファミリーレストランチェーン店で勤務した後、大子町に戻り、地元の学習塾にて管理職を務める。その後、NPO法人まちの研究室の構想段階から関わり、現在では事務局長を務める。趣味はスポーツ観戦。「スポーツは見るもの。」

一どんな活動をしていますか?

NPO法人まちの研究室(以下、まちの研究室)としては、立ち上げの時からあり、今のメインの事業の一つになっているもので、「イベントの企画運営」があります。 まちの研究室が主催でやっているイベントもありますが、メンバーが立ち上げの前から行っていたイベントや活動もあって、個人や任意団体で行っていました。 しかし、人もいないし負担が大きくなって大変だということもあり、その事務作業を一つにまとめ、皆さんには企画とか当日の運営とかに専念していただこうということで、ノウハウを共有しつつ、横のつながりをつくっていくために、まちの研究室で事務作業を請け負わせていただくことになりました。(例:5月に行われる常陸国YOSAKOI祭りなど) こちらから町に仕掛けるというよりは、それぞれがやっているものを横に繋げて、自分たちがやっている活動をよりやりやすくしてもらうイメージです。 他にも、大子町では雇用が生まれる場所が少ないので、雇用を生むことや、設立時は考えていなかった大きな事業の、コミュニティーFMの運営、シェアフィス事業などがあります。 こうしたまちの研究室の活動に対して、私自身は事務局長として、事務作業をこなしつつ、皆さんがやっていることのお手伝いをさせていただいて一年まわっている感じです。

一はじめたきっかけはなんですか?

まちの研究室が立ち上がる前から、副理事をしているメンバーが代表を務める、「丘の上のマルシェ」というクラフトイベントのスタッフとして、2年くらい別の仕事をしながらお手伝いしていました。 それから、職場のオーナーが変わるタイミングで自分も転職をすることになって、身の振りをどうしようかと考えていた時にその現副理事から、こういう活動があって事務局をやってくれる人を探しているんだけどどうですか?とまちの研究室の事務局長の仕事を紹介されてやらせていただくことになりました。

  • ある意味、まちの研究室と齋藤さんを繋いだ町のイベント「丘の上のマルシェ」。 毎年秋に開催され素敵な人、モノ、音楽であふれるイベントです。行ったことがない方、ぜひ一度は足を運んでみてください!(https://www.facebook.com/okanouenomarche/)

  • こんな感じで毎日お仕事をされています。 行ってみるとわかるのですが、この場所とっても天井に近い! シェアオフィスに遊びに行くと、高いところから齋藤さんが顔を出します。笑

一一番大切にしていることはなんですか?

仕事が楽しいというところもある意味やりがいなのかもしれないですが、、、 そもそも今まで、商店街とか町のためにお仕事をさせていただいたことがあまりなくて、すごく狭い人付き合いのなかで大子町では暮らしていたので、町の人も私もお互いのことを知らなかったんです。 でも、この仕事をはじめて、顔を覚えてもらえないと仕事にならないと一番最初にみんなに言われたし、自分でも思っていたので、とにかくいろんな人にお会いしたり、商店街でご飯を食べたり、あえて名札をつけたまま町を歩いたりしました。笑 最初は「え!あなた誰!」っていう感じだったのが、年月を経ていろんな人にお会いするごとに、「あー!どうも齋藤さん!この間は!」っていう人が一人でも増えるのが嬉しいです。「わー!なんか私のことみんなわかってくれてる!」って。笑  まちの研究室も設立から3年経って、いろんなイベントが2周しました。 一周目の時は何のイベントをやるにもどこに行くにも、いちいち自己紹介していたんですけど、今年はそれも少なくて済んだり、地元のおばあちゃんや一年に何回かしかお会いしない人が「あ!齋藤さん」って言ってくださるのがすごく嬉しくて、そこで「よっしゃ!!」ってなりますね。笑 自分の肩書きと名前を覚えてくれた時って、信頼されている感があって、信頼されている嬉しさも、覚えてもらった嬉しさもあるし、ちょっとできる人になったっぽい!っていう。笑 意外と小さな部分ですが、やりがいでもあり、大切にしていることです。

一今後の目標を教えてください

個人としては、先日ある人に言われて心に残っているというか、私はそういうことしていかなきゃいけないなと思った、”自分のファンを増やすこと”です。 「まちの研究室の活動に賛同してくれたり、興味を持ってくれる方が増えている中で、齋藤さんに会いに来たり、一緒に何かをやりたいという人を増やしていかないと、組織としてはいいかもしれないけど、齋藤さんとしてはダメなんじゃないの?」と言われました。 自分がトップになれないと思っているのはその陰に隠れているところがあるからかなと思っています。 イベントの顔や他のメンバーのやりたいことがあって、そこに賛同する出店者やスタッフが集まってきてているのを見てきて、前述のように言われたことってそういうことなのかなと思っています。 その人自体がおもしろそうだなって集まってくる人もいるんですよね。 だから、自分は個人としてファンを増やすところが足りてないのかなと感じています。 どうしたらいいのかまで辿りつけていないけど、知り合いからでもいいから、事務所に私と話しにお茶のみに来てくれる人が増えれば、私の活動も広がるし、この先強みになってくるのかなと思っています。 今まで他のメンバーに人が会いに来ることはあったけど、それって自分の役割じゃないなって思ってました。私はアポとってスケジュール管理することが仕事だと。 でも、それを私はやらなくていいの?って言われたら確かにやらなくていいわけでもないのかと思っていて、これからはそこにチャレンジしていこうかと思っています。

アピールポイント

daigo front 商店街の写真スタジオ、写真館だった空き店舗を改修し、地元の方や観光客、移住者のワークスペース、イベント開催、カフェなどの機能を備えた場となっています。 什器と床は「八溝杉」の端材を使用。地元の材木店のご協力をいただきました。

-コーディネーター紹介-

不安をたくさん抱えて移住した私にとってはまさしく姉さん的存在。しっかり者で町の人のほとんどが真理ちゃんとして知っているというイメージを一方的に持ってましたが、よくよく話してみると、それも努力の上にあるものだったようです。そんな努力家な真理子さんですが、話してみるとすごく明るくておもしろい人なんです。等身大の真理子さんを表すためにあえてプロフィール画像はめちゃくちゃ笑わせたものにしました!この撮影をした時に私が言い続けていたのが、「ほら!NPOの将来を見つめて!」です。笑 この表情を見る限りNPOの未来は明るそうですね。笑 まちの研究室の事務所でもあるシェアオフィスでは有料でおいしいコーヒーが飲めます。ぜひ、シェアオフィス遊びに行ってみてください。明るいお出迎えとともに、大子町を知るきっかけも得られるはずです。

ID83 茨城県大子町

みやたはるか

宮田晴香

1993年生まれ。茨城県筑西市出身。元茨城県大子町地域おこし協力隊、特産品担当。梨と米農家の娘。 地元茨城県のアンテナショップで働いていた際に、こんなに茨城にいいものがたくさんあるのに魅力度最下位!魅力発信ともっと生産者に近いところで仕事がしたいと思い、新卒で地元県最北端の地域おこし協力隊になる。 茨城をフィールドに出会い、聞き、書くをたくさんしたい。 モットーは、最小限で最大限に生きる。ほしい世界はまず目の前に。普段はただの音楽ずき。