一どんな活動をしていますか?
企業組合内子ワイナリー代表理事としてワインの醸造・販売をしています。 以前は、「観光農園 ふじブドウ園」で55年間ブドウ農家として働いていました。その経験を活かして、生食用のブドウからワインを作っています。 また、ワイン作りの傍ら「グリーンツーリズム里山」という宿を妻と2人で切り盛りし、忙しくも充実した毎日です。
一はじめたきっかけはなんですか?
農家として55年間、ブドウの栽培に携わる中で、「自分で作ったブドウを使って、ワインを作りたい!」という強い想いがありました。それが30年前の出来事です。 また、ブドウ狩りに来ていただいたお客様から「このおいしいブドウでワインを作ってほしい」という声もあり、地元の食材といっしょに楽しめる内子産ワインを作ろうと決心しました。 2009年、内子町が果実酒特区になり、いよいよ夢が現実のものに…。しかし、生食用のブドウはワイン作りに不向き。ワイン作りに適した糖分を抑えたブドウを作るため、肥料や品種の模索、ワインの醸造方法に試行錯誤を重ねる日々でした。 そして2011年、ついに長年の夢である自ら育てたブドウでワインを販売することが実現。30年来の夢が叶ったこと、そして「大切な人と夢を語りながら飲むワイン」ということで『内子夢わいん』と名付けました。
一一番大切にしていることはなんですか?
健康的なワインを作って、お客様にお届けすることを心がけています。 内子夢わいんは、ミネラルやポリフェノール、ビタミンCなどたくさんの栄養分を含み、専門家を通じて実証済みです。 栄養豊富なワインになるかどうかは、ブドウ作りの時点で決まります。そういったブドウを栽培することができるのも、長年ブドウ農家としてやってきたからこそできることだと思っています。 また、醸造所の場所にもこだわりがあります。 ワインの研究者から「夕日が当たる丘」、「池や川の近く」、「霧が出る場所」という醸造所に適した条件を教えてもらいました。それを満たす場所が、今の見晴らしの良い高台にある内子ワイナリーです。天気が良いと四国カルストも見えるんですよ。
一今後の目標を教えてください
内子町も多聞にもれず、全国の地方と同じ少子高齢化、耕作放棄地の増加などの問題を抱えています。 そういった問題の解決に少しでも貢献したい。そんな気持ちから、内子夢わいんを多くの方に楽しんでもらい、売り上げを伸ばすことで雇用の創出ができたらと思っています。 そして、ブドウの作付けをすることで増え続ける耕作放棄地を減らし、内子の基幹産業である農業を元気にしたい。 内子夢わいんのファンを増やすことで、内子を盛り上げていきたいです。
アピールポイント
内子夢ワインは赤ワイン2種(ベリーA、山葡萄)、白ワイン2種(ピオーネ、ロザリオ)、ロゼワイン1種(巨峰)の5種類のラインナップ。使用しているブドウによって味の違いを楽しむことができます。 中でも人気はベリーAを使用した赤ワイン。心地よい渋みの中にもフルーティな味わいがあります。 また、野生的な味が個性際立つ山葡萄のワインもおすすめです。
-コーディネーター紹介-
藤渕さんとは、地域おこし協力隊の面接時に「グリーンツーリズム里山」を利用させていただいたことがご縁の始まり。宿泊した夜、「ワイナリーの話を聞かせてほしい」という私に、熱心にお話をしてくださり、内子町にますます「住んでみたい!」と思ったことを今でも思い出します。 移住後もワイナリー・お宿の経営と精力的に活動されるお姿に刺激をいただいています。夢をカタチにすることは、すごくパワーがいること。それを実現させた大先輩、見習いたいです!