愚直なまでに誠実に、森の恵みを暮らしに活かす仕事を。

長野県上伊那郡中川村

シマザキ トシカズ

島崎 敏一

1983年1月13日横浜生まれ。 幼少期より自然が好きで、自転車旅を愛する。隣街への遠征から始まった冒険は高校時代には北海道、そしてついにはアラスカの原野、ヒマラヤを越えて、ヨーロッパの西の果てへ、と世界中にわたる。 村の人達からは「ツナくん」と呼ばれて親しまれる。その名前は自転車で世界各地を走り回っていた頃、安いツナ缶で食いつなぎながらアラスカから北米を駆け抜けた、というタフなストーリーに由来する。 ゴールデンウィークに中川村で開催されているハーフマラソン大会ではなんと、毎年裸足で出場・完走していると言うから驚きだ。 中川村には20歳の時、山奥のキャンプ場のボラバイトを機に移住。 美しいイラストレーションを村のパンフレットに提供している奥様と、息子、そして新しく産まれる命を支える素敵な主夫でもある。

一どんな活動をしていますか?

国産材や地域の材を使った家造りやリフォーム、セルフビルドで自宅を改修したいという方へのアドバイスなど、大工仕事全般を生業としています。 そして米、麦、野菜を少しばかりではありますが自給用に育てています。 今年新規就農予定です。

一はじめたきっかけはなんですか?

自転車に乗って世界中を旅をする中で、日本の森の美しさに改めて気づかされました。 世界中どこを探しても無い、とんでもなく多様でダイナミックな森の力を活かす仕事がしたい!と思ったのがきっかけ。 そして、一番は父親が大工をしているということ。小さい頃からその背中を見ていたのだと思います。

  • のこぎりを使って木を切る、くぎを打つ。実際に道具を使いながら、親子で物作りを体験してもらえる会を中川村で開催したいです。

一一番大切にしていることはなんですか?

お施主さんの想いを大切に、アイデアを出して形にしてゆくこと。 その中で様々な職人さんと関わり、ものや場所を作り出していくこと。その、いい流れの中に心地よさを感じます。 日々の仕事を通じて森も、暮らしも、社会も、少しずついい方向に流れてくれたらいいなぁ、という想いがこだわりというか、指標のようなものです。 なかなか、現場はきれい事ばかりでは無いですけど。笑

一今後の目標を教えてください

ローカル(地域的)なことと、グローバル(世界的)なことで2つ。 まずローカルなことでは、文化的景観を育める職人になりたい。 自然に生かされて営んできた暮らしをこれからも育んでいけるよう、暮らしと森のつなぎ役になれたらと思っています。 グローバルなことでは、海外で建築を仕事にすること。 日本の類い希なる森の文化を発信しつつ、他の国の文化についても知りたい。 職人の仕事を通じて、互いに学び合える仕事をしたいと思っています。自転車に大工道具を乗っけて!

アピールポイント

島崎さんが親方となり、想いを同じくする伊那市の大工さんと共に 伊那産の材でリノベーションを進める「伊那シェアハウス」 「地域コミュニティの出発点」として、これからの未来を担う若者と地域の方のコミュニティスペースとして活用されていく。 中央、南と二つのアルプスが見えるユーティリティスペースは独特な局面の為、特に大変だったポイントだという。 連絡・お問い合わせ 住所→長野県上伊那郡中川村片桐4683ー15 メール→shima165cm@gmail.com

-コーディネーター紹介-

ツナくんと話していると、随所に、自然に与える負荷をより少なく仕事をしていきたい。という想いが込められているような気がしました。それは、「たった今この瞬間」ではなく「何十年も先の」自分の子供が大人になった時、そしてまた彼らが親になるとき。そのときに健康的な環境や社会であるように、責任ある仕事をしているんだな、と感じます。 強い探究心を以て自分の好きなことをまっすぐにやりつづけてきた、ツナくんのライフスタイルや営みをとても尊敬しています!

ID157 長野県上伊那郡中川村

たかはし しおり

髙橋 詩織

1988年1月6日生まれ。関東で大学生活の後、長野に戻ってアルプス暮らし。 冬は北アルプスで雪まみれ。夏は南アルプスで山小屋生活。その後2016年6月より地元、松川町のお隣村である中川村で地域おこし協力隊として活動中。 野山の食べ物に興味津々。健康的で機能的なおやつ(行動食)作りの研究中。 「おいしく、楽しく。山で暮らすスキルを身につける。」をモットーに、村で獲れた鹿や猪の解体・販売をしています。