ほっと一息、日々のベースキャンプとなるカフェ

長野県上伊那郡中川村

イトウ ナツコ・タカシ

伊藤 奈都子・聖史

伊那谷、中央アルプス、南アルプスが一望できる中川村の絶景スポット・陣馬形山の麓でカフェ「base camp COFFEE」を営む。 中川村は夫聖史さんの地元。奈都子さんは北海道札幌市生まれ。

一どんな活動をしていますか?

陣馬形山の麓の美里地区で、カフェと農業を営んでいます。 自家農園の無農薬無化学肥料で育てた野菜やお米を使ったスープカレーが名物です。 お店で販売しているものは、地元の作家さんの作品や、果樹農家のジュースなど顔の見える関係で自信を持って勧められるものを置いています。 観光のお客様には村の見どころなどをお伝えしたり、地元の方は畑の合間に長靴で寄っていってもらえるような、そんな場所作りをしています。

一はじめたきっかけはなんですか?

北海道で出会った私たちですが、2人とも田舎の農村の暮らしに興味があり、土地に密着した「何か」をやりたいと思っていました。カフェ好きというのと畑をやりたいと思っていたので、お互いの「好き」や「得意」を持ち寄ってお店を始めるため、夫の祖父母の家のある中川村に来ました。 地区の集会所の敷地内にある、元農協のスーパーを改装して店舗にしました。 地域の方々も気にかけてくださり、協力してくれましたね。

  • 地元のおじさんがコーヒーで一服。 今年の作物や、畑の進捗について和やかな世間話し。

  • 黒蜜きな粉アイス 白玉団子が隠れたバニラアイスに自家製無農薬大豆のきな粉と黒豆のきな粉が香ばしい。コーヒー、抹茶ともに相性ばつぐん。

一一番大切にしていることはなんですか?

純粋に美味しいし、安心感をもって食べてもらえる。そして何より子供に安全なものを食べさせてあげたい、という気持ちで有機無農薬で畑をしています。 ケーキや、クッキーなどお菓子も安心して食べてもらえる材料で作っています。県産小麦粉や自家製干し柿、自家栽培した大豆や小豆からきな粉やぜんざいを作っています。なのでお客様には「罪悪感のないスイーツだね」と言ってもらったこともあり嬉しかったです。 農業が忙しい時期にはお客様も多くなかなか大変ですが、野菜のなり方や、どんな育て方をしているのか興味を持ってくれる方がいると嬉しいですし、ますます畑を頑張ろうと思いますね。

一今後の目標を教えてください

農村の景観が素敵なこの美里地区の魅力をもっと伝えられるようなお店でありたいですね。美里の見どころを盛り込んだ散策路を提案したり、地域の方々と連携して、足を運んで下さった方が楽しんでいける事を発信したいです。 あとは、地域の方々と移住者とがお店に集うことで繋がって、アイデアが生まれたりして。そして面白いことや仕事が生まれていったらいいですね。

アピールポイント

畑のシーズンには、「畑の見学」というメニューがメニュー表に載ります。 お店のすぐ目の前の畑にご案内しますね。 base camp COFFEE open→10:00-18:00 close→金曜日(その他、稲刈りなど農作業のためお休みすることがあります。) 長野県上伊那郡中川村大草2145-3 09097471645 http://basecampcoffee.ojaru.jp/

-コーディネーター紹介-

洗練された雰囲気にもかかわらず、とがった空気はまるでなく、子供から年配の方までそれぞれにくつろいでいる姿がみられます。ここでは、初めて来た方から常連さんまで、心地よい距離感の温かいスペースで、美味しいスープカレーやお菓子と共に時間を過ごしています。 こんな場所が住んでる村にあるなんて、幸せ。 今回は奥様の奈都子さんにお話を伺いました。ありがとうございました!

ID157 長野県上伊那郡中川村

たかはし しおり

髙橋 詩織

1988年1月6日生まれ。関東で大学生活の後、長野に戻ってアルプス暮らし。 冬は北アルプスで雪まみれ。夏は南アルプスで山小屋生活。その後2016年6月より地元、松川町のお隣村である中川村で地域おこし協力隊として活動中。 野山の食べ物に興味津々。健康的で機能的なおやつ(行動食)作りの研究中。 「おいしく、楽しく。山で暮らすスキルを身につける。」をモットーに、村で獲れた鹿や猪の解体・販売をしています。