「この人がいるから」優しさと芯の強さでみんなをまとめる、食堂「網干場」の代表

三重県尾鷲市九鬼町

カワカミトオル

川上徹

三重県尾鷲市九鬼町出身。大学卒業後、名古屋での会社勤めを経て、定年後に九鬼町に帰る。前九鬼町内会長。町の有志で運営する食堂「網干場」の代表。

一どんな活動をしていますか?

町の有志で運営する食堂「網干場」の代表をしています。食堂が営業する土日は、皿洗いも担当しています。地域おこし協力隊の豊田さんが来て、食堂を立ち上げることになったときから、「網干場」に関わっています。店内の改装もみんなでしたのですが、あれは楽しかったですね。

一はじめたきっかけはなんですか?

大学進学を機に九鬼を離れて、名古屋で就職しました。それ以来、ずっと名古屋に住んでいました。定年になって、九鬼に戻ることになりました。最初は、自分のところの山の管理をしながら、のんびりと過ごすつもりだったのですが、周りの人に頼まれて、いろいろな町の仕事を引き受けることになりました。

一一番大切にしていることはなんですか?

他人の悪口はいっさい言わない、ということです。小さな町は閉鎖的な面もありますが、人に干渉するのはよくないと思っています。

一今後の目標を教えてください

町に住んでいる人が元気に長生きすることです。「網干場」のように、人が集まれる場所はつぶしたくないなと思っています。地域おこし協力隊の豊田さんが来て、町ががらりと変わったように感じました。「網干場」のような場所ができて、よそからも若い人たちが来るようになって、町が活性化されていくように感じています。

アピールポイント

-コーディネーター紹介-

ID160 三重県尾鷲市九鬼町

とよだちゅうや

豊田宙也

1986年東京生。大学・大学院での哲学的思索のはてに、2014年9月より三重県尾鷲市の漁師町、九鬼で地域おこし協力隊として活動をはじめる。「飲食店がなくなってしまったまちに新たな集いの場をつくる」ことを目的として、食堂「網干場(あばば)」を立ち上げ、地元住民と結成したチームで運営している。任期終了後の定住を心に決めて、2016年度よりは九鬼町内会会長も務めるとともに、食堂「網干場」を中心に培った経験とネットワークを活かした創業を準備中。