つたえ・つなげ・つむぐ、ソーシャルデザインを。

長野県上伊那郡中川村

スギウラ アユミ

杉浦 歩実

2008年より始動したNPO法人 F.O.P代表 F.O.PとはFeelings Of Power のこと。 地域のルーツに触れ、大切にされて来た文化を知った上で「楽しいこと」を発信したいと思い、イベント企画、紙媒体での発信、ミュージカルや体験ワークショップ。 数々の「コミュニケーションの場づくり」をしている。

一どんな活動をしていますか?

南信州・伊那谷を拠点に、昔から伝わる暮らしの知恵や文化を次世代に伝えるための場を作っています。 「ありがとう」と「楽しい」の橋でつながって、笑顔とよろこびを生みだす。というのが基本理念です。 2014年様々なジャンルのダンサーやミュージシャンが集まり「だれもしらないみつばちのものがたり」というダンスミュージカルを製作し、舞台公演を中川村で行いました。 伊那谷のみつばちや、世界中のみつばちにも起きた大事件。農薬やダニの影響で全滅しかけた現状や、500万年続いてきたみつばちの生態、命の営み。そこから学んだ私たちのこれからの暮らしのヒントを、美しい中川村の景色を舞台にして表現しました。みつばちに関わっていない人間は一人もいないこと、小さな命に支えられて生きていることを改めて感じてもらえたら・・・とメッセージを込めた作品です。 舞台公演を映像化し、現在は日本各地で上映会を開催しています。上映会の後には参加者で地域の未来を語り合うシェアリングの時間を過ごし、その地域の農家さんや作家さん達のマルシェや音楽ライブ、ワークショップなどを組み合わせて開催して頂いています。こうした上映会もおかげさまで全国50ヶ所をこえました!

一はじめたきっかけはなんですか?

「地元はつまらないなぁ、おもしろくないなぁ・・・」就職や進学を機に地元を出たきり戻らない若者たちが多く、このままだと田舎はどうなっちゃうの?と感じていました。 「地元がこんな・あんな町になったらいいな。」本当はたくさんあるはずの、若者の生の声を上の世代に伝えたい、という想いから音楽屋台の野外イベントを開催しました。 山裾の公園に大きな音楽ステージを手作りし、色んなお店(街から30店舗ほど)が並び、音とダンスで沢山の若者がそこに集まり、田舎に賑やかさが生まれたんです。 しかしイベントが終わった後の会場には大量のゴミが放置されていました。 地域の方が大切にする場所をこの様に汚していては世代間のギャップは埋まらないと悩んだのですが、アーティスト達と呼びかけを工夫することで、ゴミ拾いをする若者がある年に増えたんです。発信する側が伝え方を工夫することで参加する若者の意識も変えられる。この経験が現在の活動の軸となる環境意識に繋がっています。

  • みつばちが、私達の生活に密接に関係していることや、どんな辺境にあっても一生懸命生きようとすることをわかりやすくテンポよく、心に響く音楽とダンスで伝えてくれる作品。 http://fop-jp.net/bee-dance-mov/

  • たまご屋さんには年に一度やってくる、約2年たくさん卵を産んでくれた鶏との別れ。命と向き合う時間を共有するイベント「鶏と麦の宴」を開催している。自分の手で、鶏の命を頂き食べることで自分になる。「命の大切さ」や「感謝」だけでは言い表せない感覚を呼び起こさせ、学びをくれる一日だ。

一一番大切にしていることはなんですか?

「楽しい」や「ありがとう」をみんなで生み出し、人々も自然も調和して生きるということが、これからの暮らしの本質であり、その方法こそが未来に伝えたい知恵。命をつなげていくために大切にしていることです。

一今後の目標を教えてください

これまでは出会い繋がり、各地を飛び回っては発信し続けるという感じでしたが、中川村に来てもらい、今まで伝えて来たことを「暮らす」ように体験してもらえるような拠点づくりをしたいと思っています。 道具や食など、暮らしの全般を地元の「本物」で作りたいですね。 建物もできる限りDIYを考えているので、ゼロから皆さんに参加してもらいたいです。

アピールポイント

ライブやダンス、飲食ブースや体験ワークショップなど各人の生業や営みに触れ、学んだり笑ったり。みんなが得意な事を持ち寄って場を作る、そしてそれぞれが感謝を伝える日として楽しんで欲しい、伊那谷発のアースデイ「伊那谷縁日」を毎年、昭和の日の4月29日に開催しています。 そして、各地で行って来た「だれもしらないみつばちのものがたり」上映会の報告会を伊那谷で行いたいとおもいます。今後の発信も楽しみにしていてください。そしてぜひ一緒に遊びましょう! (写真は中川村の赤そば祭りにてみつばち博士と共に。) HPサイトをご覧ください! NPO法人F.O.P http://fop-jp.net/

-コーディネーター紹介-

まるで三姉妹のような杉浦さんと二人の娘さん。強く明るい想いの力で周りの人たちをどんどん巻き込み笑顔の輪を広げて行きます。 日本中をあちこち駆け回っては、伊那谷の美しさや土地の伝統を伝え、いつの間にか中川村のファンを増やしていくそのバイタリティは、尊敬の一言です!

ID157 長野県上伊那郡中川村

たかはし しおり

髙橋 詩織

1988年1月6日生まれ。関東で大学生活の後、長野に戻ってアルプス暮らし。 冬は北アルプスで雪まみれ。夏は南アルプスで山小屋生活。その後2016年6月より地元、松川町のお隣村である中川村で地域おこし協力隊として活動中。 野山の食べ物に興味津々。健康的で機能的なおやつ(行動食)作りの研究中。 「おいしく、楽しく。山で暮らすスキルを身につける。」をモットーに、村で獲れた鹿や猪の解体・販売をしています。