ふるさとに帰り、地域の人達が気軽に集って使える場所を作る。

栃木県大田原市

イシイ カズエ

石井 和枝

埼玉県草加市から栃木県大田原市へUターン、2015年10月より大田原市地域おこし協力隊として活動。活動テーマは「空き家を再利活用した中心市街地活性化・賑わい創出」。空き事務所を改修し、2016年5月に地域交流cafe 「as(アズ)」をオープン。「as(アズ)」はアクティブ・シニアの頭文字。

一どんな活動をしていますか?

地域交流cafe「as(アズ)」でカフェをやりながら、どうやったら賑わいが生まれるのかを考え、イベントを開催しています。カフェの一角を使って地域の人達の作品を展示販売したり、ワークショップ、音楽ライブを開催しました。 最初は自分で企画し、「里がえりフェスタ vol.1」として、大田原市に縁のある京友禅作家さんの作品展示を行いました。そのうち地域のイベント会場として使いたいという話が来るようになったり、ワークショップや音楽ライブを開きたいという話が来たり、今ではasをイベントなどで使いたいという申し込みが多くなりました。 カフェでの活動以外にも、公民館活動やボランティア活動に参加し、地域の子ども達にパネルシアターを見せる活動などもしています。

一はじめたきっかけはなんですか?

大田原市出身で最近は母が一人で暮らしていたので、いずれは大田原に帰らなければと思っていました。そんな時に見つけた大田原市地域おこし協力隊の募集に活動例として書いてあった「空き家を再利活用した中心市街地活性化・賑わい創出」という仕事が、自分のやりたいこととマッチしていました。大田原に帰ろうとは思っていたけれどなんとなく先延ばしにしていて、この募集がUターンのきっかけになりました。

  • 古いものを大切に使っている空間。

  • 「のりとチーズの和風トーストサンド」。 のりとチーズの意外な組み合わせ。

一一番大切にしていることはなんですか?

大田原に帰ったら小さなカフェがあって地域の人達が気軽に集える居場所を作りたいと思い、帰省した時には漠然と空き家を探してはいました。雰囲気にこだわって、古民家ではなく和モダンの、壊さずに改修すれば使える古い建物。 協力隊になってから、昭和26年に建てられた空き事務所を見せてもらいました。同じ建物を見て改修できないと判断した人もいるみたいだけど、ロンドンにいた時ペンキを塗って自分達で改修している人達の様子を見ていたので、自分でコツコツやれば改修できると直感しました。 建物の中に残っていた備品も大家さんにとっては全てゴミに見えていたらしいけど、使えるものもあると思い、使えるものは残して使っています。足りない食器・家具・備品も骨董屋で探したり、昔から古いものが好きでコレクションしていたものを使っています。 古く見せかけるのではなく、本当に古いものを丁寧に捨てないで使う生活は意外に素敵だよと伝えたい。 カフェのオーナーが最終目的ではなく、自分や地域の人の居場所を作りたい。雰囲気を味わってもらいたい。 カフェで出している紅茶は、少しでも地域のものをと考えて大田原産の紅茶「雲巌の静謐(うんがんのせいひつ)」を使っています。

一今後の目標を教えてください

「里がえりフェスタ」は大田原に縁のある人にスポットを当てて作品の展示会で2回開催しましたが、これからはセミナーもやろうと思っています。中国政治史の講演をしてもらったり、歯医者さんに来て話してもらったり。 また、新しい企画「Viva women」として、手仕事をしている女性達にスポットを当てたいと考えています。羊毛フェルト・刺繍・刺し子・草木染め・キルト・裂き織りなどの作品を集めて展示したり、コラボした作品を発表したり、作品を身に着けたり。 ゲストハウスもやりたい。大田原に来た人が泊まって交流できる場所を作りたいと思っています。

アピールポイント

気兼ねなくくつろげる場所になっています。

地域交流cafe as(アズ)
栃木県大田原市中央1-17-14
TEL:0287-46-5300
営業時間:11:00~17:00
定休日:水曜・木曜

-コーディネーター紹介-

とても若々しい、どこからこんなパワーが出てくるのか不思議な「かずちゃん」。asが賑わってきたのもかずちゃんの人柄によるものだと思います。

ID174 栃木県大田原市

いしげみほ

石毛みほ

2016年1月より大田原市地域おこし協力隊。 活動テーマは「竹工芸」。