一どんな活動をしていますか?
2015年5月に尾瀬の郷の片品村地域おこし協力隊として着任しました。
1年目はまず地域を知る、人を知るために様々な地域活動やイベントに顔を出しました。地域の皆さんに仲良くしていただいています。それらの体験を「まち冒険」、村の広報誌「広報かたしな」や、村と振興公社と協力隊でつくった「片品村 田舎暮らし応援サイト 空き家&仕事バンク」等で記事にさせていただいています。
現在、暮らしている片品村鎌田区では地元のお祭りの八木節の演奏や盆踊り、運動会等の土着のイベントにも参加し、一緒に汗をかきつつ楽しませていただいています。
そこから少しずつ活動域を広げ、利根沼田地域の青年経済人が集まる(一社)沼田青年会議所の事業に地域の応援団として参加したり、群馬県の北部地域の人たちによるお茶飲み友だちが集まる縁側コミュニティ「北毛茶会/Hokumou chakai」で仲間を増やしたり広域で活動できるご縁をいただいています。
そういったご縁から、今回協力隊の任期終了後もこの地域に根付き、暮らしていくための事業「北毛茶屋」が動き出しました。
一はじめたきっかけはなんですか?
元々食べることが好きで、日本中の美味しいものをチェックしています。その旺盛な食欲が幸いし、大学での活動や北海道での生活の中でより生産地の環境やそこで暮らす生産者の方に関心を持つようになりました。その視点から首都圏で美味しい農作物が採れる移住地域を探していたところ利根川の源流域に自然保護活動が有名な尾瀬のある片品村の協力隊の募集があり応募しました。
正直、はじめから定住するという強い意志があった訳ではなかったです。人とのご縁に恵まれて、今やらせていただいた事やもらったものは任期中に完了するものではない。地域の中で自分の軸をしっかりと持ち、暮らしを体現していくことでいただいた恩を地域に還元していきたいと思うようになりました。
一一番大切にしていることはなんですか?
ここへきて、一番心に残った「おいしいもの」は誰かのおうちでいただいたものなんですよね。お漬物だったり、お焼きだったり、つめっこ(すいとん)だったり、おはぎだったり。この土地で昔から暮らしの中で当たり前に食べられているものたち。ここで暮らしている人たちからすると当たり前すぎて「何にもねぇんだけど」と言いながら出てくるこういう食べ物がこの土地の味だなぁと。
この地域で育った作物を使って、暮らしの中で当たり前に食べ続けられているもの。手づくり。こういう料理を例えば自分の友人や家族が来た時に食べてほしいけど、そういうお店があるかっていうとあんまりないんですよね。いざ買いたいって思うと買えない。こういう郷土食を大切にしながら、魅力をあげていきたいなと思ったんです。
一今後の目標を教えてください
北毛茶屋では、郷土に根付いた食事をベースにメニューを考えていきたい。食材も、つくっている人がどういう人柄で、どういう畑でどんな想いを持ってつくっているのかまで知っている。そういった根っこの生えた食べ物は心と体においしいものになると思うんです。
地域の味を守り、つくり続けているお母さんたちと一緒に、北毛の地域の味を研究しながら場づくりをしていきたいと考えています!
また、お店にも縁側テラスをつくり、ご近所の皆さんがお散歩や農作業の休憩しに立ち寄っていただき、お茶話ができたらいいなと想像をふくらませています。
アピールポイント
「けんちょんうどん」
このあたりの地域でけんちん汁を「けんちょん」と呼ばれています。
片品村の地大豆である大白大豆のお豆腐を使ったけんちょんに地元製麺のうどんでけんちょんうどんに仕立てました。
大白大豆の豆腐をはじめ、てづくりこんにゃくなどの地元の野菜をふんだんに使っています!
今後はしょう油などの調味料も研究開発していく予定です。
-コーディネーター紹介-
よろしくお願い致します。
北毛茶屋Facebook : https://facebook.com/hokumouchaya/