人の笑顔を作る活動家

高知県土佐市

にしむら みのる

西村 稔

土佐市生まれ。中高と土佐で育ち、高校卒業後、19歳で割烹の料理人となる。その後10年勤務し、29歳の時に父の家業である水産業を継ぐ。現在では、土佐市内に2つある水産店のうちの1つである西村水産を継ぎ、家族4人で経営をしている。 instagram→@nishimura.suisan

一どんな活動をしていますか?

土佐市の宇佐町内で、土佐湾で獲れた貝類などを販売しています。
お客さんからこれが食べたいなーという要望があれば、愛媛や香川の漁港にも買い付けに行き、9時には売れる状態にしています。大体のものは、四国内で結構揃うんです。最近では、SNSのInstagramでの発信も始め、販売している新鮮な貝やカニ、伊勢エビなどをアップしています。若い人だけでなく、年配の方も活用してくれているので、みんなにも見て欲しいです!他には、商工会青年部やNPO法人の理事、消防団、空き家コンダクターなどの活動も行っています。行けそうなものは、全部受けちゃうんですよね。

一はじめたきっかけはなんですか?

人としゃべる仕事がいいと思い、19歳の時にまず料理人を始めてみたんです。小さいころから生き物が好きで、海で魚を釣ったり、山で遊んだりしていて、食べるのも好きだったので。
それで土佐市の割烹屋さんで10年働いた後に、家業の仕事を覚えようと決心し、父がやっていた水産業を継ぐことにしました。

一一番大切にしていることはなんですか?

お客さんや人と話すことです。年代関係なく楽しく話すことを心がけています。あとは、生き物を殺さないように徹底して管理することは気をつけています。
貝は、掃除や水質管理などで手を抜いたら死んじゃうんです。せっかく獲ってきて食べてもらうはずだったのに死なせてしまったらいけないので、弱ったら自分で食べています。見たら余命がわかっちゃうんですよ。

一今後の目標を教えてください

父から継いだこの会社を辞めないこと、続けることです。安定させたうえで子に継ぐのもいいのかな。
あとは自店の食材を使った地域の人が集まる飲食店を開きたいと思っていますが、無理やり作っても規模が小さいので、今のお店に併設で作るかは悩んでいます。ただ、地元民でもランチ難民が出ているので、需要はあると思います。土佐市は観光のこれというものがなく、なんかもったいないと感じることもあります。アクセスも悪く、すり抜けられがちな地域なので、色々な方面から進めていかないといけないと思っています。例えば、仁淀川流域でキャンプ場を作るとか。高知の田舎遊びを知らずに外に行っちゃう人も多いので。挑戦する姿を他の人にも見せて勇気づけたいと思っています。

アピールポイント

獨協大学4年 藤崎 一生(ふじさき いっせい)
インタビューの中で、西村さんが生き物を大好きでこの宇佐地区が好きなことが話す言葉の端々からとてもよく伝わってきた。お話を聞いた後にお店にも伺ったが、奥さんが店にいらっしゃり夫婦仲良く楽しくやっていることが少しの時間でも伝わってきて幸せになった。この人柄があるからお客さんがつくのだと感じた。SNSを使って丁寧な投稿をしたり、お客さんの要望を聞いたりと西村さんは心から人が好きなんだと感じた。インタビューを振り返りながら記事を書く中で、人を想う西村さんの素敵な人格がよみがえり楽しみながら書くことができた。飲食店を開いた時にはぜひもう一度訪れてお話ししたい。

-コーディネーター紹介-

ID

がくせい

学生

学生が記事を書きました。