みんなが楽しめる場所をつくろう!

島根県美郷町

おもしろ りゅうじ

面白 裕紀

島根県出雲市出身 30歳。 2014年から島根県美郷町君谷地区の地域おこし協力隊として『花とみつばちの里』の活動を推進。 2017年 地域活動コーディネーターとして、君谷のはちみつを使った「はちみつ石鹸作り」や「はちみつ絞り」といった体験型イベントを多数開催。

一どんな活動をされていますか?

地域活動コーディネーターとして、『花とみつばちの里』の支援活動やイベント開催をしています。その活動のなかで、最近では「ひまわりの迷路」を作っています。

地域おこし協力隊と協力して企画から行い、住民が使わなくなった田んぼを借りて、ひまわりを植えました。この活動は、きれいな景観や蜂の蜜源をつくることにつながります。ひまわりの迷路は8月に完成予定で、地域の子ども達と楽しめるイベントをします。将来的には人が見にくるものにしたいです。

一今やっていることについての課題はなんですか?

獣害被害とその対策です。地域課題について話し合うワークショップを行ったときに、約40名の住民が参加したなかで、1番の課題として挙がったのが「獣害」でした。

熊は来ないのですが、猿や猪に花畑を荒らされます。対策として、畑の周りにネットや電気柵を張っているのですが、大掛かりな手作業のためお金もかかるし、とても大変です。獣害が農業を離れる原因の1つになっていることを実感しました。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

地域のみんなが安心できる獣害対策です。今の獣害対策は、アナログで畑の四方に手作業で柵を張っているので、体力的、金銭的にとても負担がかかります。

ITを使った「確実性」があり、野生動物を殺さず「近寄らせない」という技術があれば、地域のみんなが安心して農業ができると思います。

他に、君谷は地域のコミュニケーションが濃く、お互いを見ているのでいいところがたくさんあります。例えば、私は野菜が作れないので、地域の人が野菜をくれたり、農機具を貸してくれたりします。

何を持っていて、何に困っているのかが分かるので、助け合うことができます。お互いを信頼しているからこそ、あの人に貸してあげる、私も貸してあげるということができています。

都会に比べるとプライバシーがないとも言えるかもしれませんが、信頼関係があるからこそ、地域で連携した獣害対策が行えると思います。そこに「IT」の技術が加わることで、新たな可能性、より強固な連携体制に繋がっていくのかなと思います。

一今後の目標はなんですか?

みんなが楽しめる交流の場をつくりたいです。

美郷町君谷地区は自然が豊かなので、それを活かせたらと思います。ひまわりの迷路のような花畑を作ることで、自分も楽しめるし、県内外、誰が来ても楽しめる交流の場を作りたいです。

また、『花とみつばちの里』の活動では、蜂の保有数を拡大し、君谷の養蜂を確立したいです。他には、地域の餅つき団体の手伝いや農業支援など、地域の人々の支援ができればと思います。

アピールポイント

『花とみつばちの里』の立ち上げに携わった面白さん。蜂のことなら延々と話ができるそうです。
悩みは、「面白」という名前のせいで初対面の人から「面白い」人と期待されること。
これからの季節は、夏祭りといったイベントの準備で忙しくなります。
私の周りでは立て続けに3人程、入院しているので体調に気をつけて、美郷町の期待の星として一層、活躍していただきたい。

-コーディネーター紹介-

ID

株式会社VSN 地方創生VIメンバー

株式会社VSNのメンバーが、「地方創生VI」という全国の自治体の課題解決を目指すプログラムで、現地で活躍するキーマンの方々を取材しました。