薩摩川内の魅力を知ってもらいたい ~西郷つん 真剣(ガチ)勝負~

鹿児島県薩摩川内市

うたがわ あき

宇田川 亜希

東京都八王子市出身。都内で働く営業ウーマンだったが、東日本の震災をきっかけに地方復興に関心持つ。以降、当時の職を離れ「地域おこし協力隊」の一員として、薩摩川内市入来地区の活性に3年間参加する。その時出会った地域の方々の活動に心魅かれ、現在の株式会社薩摩川内市観光部産協会に入社。現在は経営企画部マネージャーとして観光・物産の発展を担いつつ、ゆるキャラ「西郷つん」を企画、プロデュース活動に尽力している。

一どんな活動をされていますか?

観光部産協会の仕事は、観光に関わるもの、地域の産品を外に売り出す物産の仕事、地域FMの放送という、大きく3つですね。川内駅の1階の物産館を運営しています。1番売上が大きいのは物産です。特に売れているのは海産物の「きびなご」や、今の時期ならブドウ、パッションフルーツです。私は最初、地域おこし協力隊の時に観光を担当していたので、今も観光がメインなんですけど、薩摩川内市のゆるキャラの「つん」のグッズの企画などを物販の一環としてやっています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

情報の発信が下手なことです。結局なにか企画をしたとしても、その情報をお届けするのが苦手なので集客が上手くいきません。

情報の発信ツールのメインはチラシで、あとはホームページと、SNSを少し。ちょっと予算がある企画だと、地域のフリーペーパーに載せてもらったり、メディアに名前を載せたりしています。

観光客のリピート率なんかのデータも、きちんとまだ取れてなくて。データ収集、分析、活用が弱いですね。日本版BMOの認可を受けたことで、データを取るように打診されているので、いろいろデータをかき集めているところなんですけど、母数も少ないし、まだアンケートをとる段取りが整っていないです。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

いっぱいあると思うんです。WIFIや光が通ってないとかあるので。例えば、交通を検索するとしても、都会だとだいたい網羅されている。ここだとローカルバスが出てこないので、本当はバスで行けるのに自動車の経路しか出てこなくて、行けないと思われちゃうのも問題です。

地域の人はそこまで情報発信をしないので、あまり使わないでしょうけど、食べログとかの情報がないから、口コミとかを簡単に集められるツールがあるとちょっと便利かな。こっちだとだいたい人づてですもんね。

一今後の目標はなんですか?

直近は「つん」がゆるキャラグランプリで1位をとることですね。今年は全国のゆるキャラ、ご当地キャライベントにいっぱい出ます。去年も出てみて、全国にファンが広がって薩摩川内市を知ってもらえて、つんのファンが、「納税したよ」とか、「鹿児島物産展で○○買ったよ」とか、そういう効果がけっこうあったので、1位になったらより効果があるなって。まず1位を目指してます。

アピールポイント

海と山、豊かな自然と共にある薩摩川内市。鹿児島市内からは車で1時間ほどのとこにあります。そんな薩摩川内市の魅力を全国の人に知ってもらいたいと、発信しようとしている中心にいるのが、今回取材した宇田川様です。宇田川様なんと東京出身で、薩摩川内市には何か縁があった訳ではないとのことで驚きました。取材を通じて、市外の方がここまで本気になっているのを見て、より薩摩川内市を知り、深く関わってみたいと感じました。

-コーディネーター紹介-

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株式会社VSN 地方創生VIメンバー

株式会社VSNのメンバーが、「地方創生VI」という全国の自治体の課題解決を目指すプログラムで、現地で活躍するキーマンの方々を取材しました。