いつでもいつまでも誰かのために ~持続可能なボランティア制度を目指す~

鹿児島県薩摩川内市

なかぞの たつひろ

中園 達洋

鹿児島県薩摩川内市出身。 中学卒業後、単身上京し、芸能活動を始める。東日本大震災のときにボランティア活動に参加し、ボランティアのすばらしさを感じるも、参加者の善意に依存する現在のボランティアの在り方に疑問を抱き、crypvo設立へと繋がっていく。現在、地元の薩摩川内市を拠点に、crypvoの代表として持続可能なボランティア活動の仕組みを構築する傍ら、中園機工株式会社の経営にも手腕をふるっている。

一どんな活動をされていますか?

SDGsとボランティアと仮想通貨(ブロックチェーン)を繋げることで、人々が持続的にボランティア活動を行っていける仕組みを構築しようとしています。既存のボランティア活動は、参加者の善意に頼る形でおこなわれていますが、参加者に一方的に負担が強いられ、次第にやりがいが失われていくという事例をたくさん見てきました。そこで、crypvoでは、ボランティアや小さな善意の行動をインターネット上で共有し、それを見た人から「いいね」をもらうことで、仮想通貨を得る仕組みを構築し、運営しています。仮想通貨を使うことで、その後の使われ方などの透明性が増し、寄付した側の納得性も高まります。現在、crypvoの従業員は私も含め5名ですが、この事業に興味を示し、賛同してくださる方々はネット上にたくさんいます。何か相談・検討したいときは、ネット上の多くの仲間と意見交換をすることで、アイデアやヒントをもらっています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

ボランティアになかなか人が集まらないということですね。あと、仮想通貨というものに対して漠然とした不信感、不安感のようなものをもっている方が多いのも、このサービスを広めるためには超えていかなければならない壁だと認識しています。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

アナログとは違い、ITは地方にいながら全国・世界に発信することができるという点が最大の魅力だと思います。地方だからできるSDGs・ボランティア活動を発信し続けることにより、多くの人から評価されやりがいにつながり、さらには地方ならではの魅力がより多くの人に伝わり地域活性化につながると考えます。

一今後の目標はなんですか?

「ボランティアを行うときは、crypvoを使うのが当たり前」といわれるようなサービスにしていきたいと思います。この仕組みが発展していくと、お金がなくても、想いがあればチャレンジできるような仕組みもできるかもしれません。私はそんな世の中を創っていきたいと考えています。

アピールポイント

薩摩川内市は筆者の地元でもあります。地元を愛する私にとって、信念と行動力を兼ね備えた中園様の活動・人柄に触れるたびに、勝手ながら、仲間に出会えたという喜びを強く感じたことが思い出されます。

-コーディネーター紹介-

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株式会社VSN 地方創生VIメンバー

株式会社VSNのメンバーが、「地方創生VI」という全国の自治体の課題解決を目指すプログラムで、現地で活躍するキーマンの方々を取材しました。