樹へのこだわり 吉田材木店2代目

真壁

よしだ たいち

吉田 太一

平成18年 吉田太一が「吉田材木店」2代目代表者になる

一どんな活動をしていますか?

吉田材木店は、樹に関するさまざまな事業に取り組んでいます。

材木を取り扱うだけではなく、
住宅用材木の販売、立木の伐採、オーダー家具の製作、おぼんや茶筒などの日用品として使う製品も作っています。



一はじめたきっかけはなんですか?

茶筒やお椀などの日用品を作りはじめたきっかけは、時の流れてゆく過程で「木離れ」が深刻になっているからです。

というのも、本業では住宅用の材木を取り扱っているのですが、時代が変わる事にハウスメーカーに流れが変わり、顧客である地場工務店の自注が目に見えて減ってきました。

そういった理由もあり、15年程前から生活に寄り添った身近な存在である「日用品」を通し樹の良さを再認識され住宅資材にフィードバックされればとの思いで作りはじめました。



  • こちらが削り出して作ったおぼんです。

  • ここは材木置き場のほかに、旋盤などを使う作業場にもしています。

一一番大切にしていることはなんですか?

「おぼん」をひとつ作るにしても、面をどのくらいフラットに削るかや、縁の反り具合で持ちやすさが変わる事など、気にかける点はたくさんあります。

こうした工夫は、どのような製品にも使い手が心地イイ形になる様に心掛けております。

一今後の目標を教えてください

日用品は思いつくものは一通り作ったので、これからはテーブルなどの家具類も作っていこうかと考えています。

「拭き漆」の技術はインターネットなどを通して独学で覚えたので、これからも自分で作れそうな物には、長期プランで取り組んでいきます。

おぼんはこのように旋盤で回転させて削り出していきます。
手で削っていくので、フォルムもひとつひとつ異なります。

-コーディネーター紹介-

「黒柿」や「スネークウッド」など、希少な材木を見せて頂きました。
材木の種類だけでも数えきれないほどあり、とても興味深い世界でした。

D: 桜川市

はぎわら りく

萩原陸

2019年3月に武蔵野美術大学を卒業。
4月から桜川市の地域おこし協力隊として移住。