“着ぐるみ隊”誕生の物語vol.2-夢風船を復活させた想い-

岩瀬

あだち こういち

安達 光一

羽黒小PTA会長

一新しい取り組み「夢風船」 課題を解決し風船は飛んだ 

田中)これまでで一番の思い出はなんですか?
安達)昨年の運動会で「夢風船」という新しい取り組みを始めました。子どもたちに将来の夢の手紙を書いてもらい、風船で飛ばすというものです。
新しい取り組みといっても30年くらい前までは羽黒小で同様の行事があったので復活と言った方が正確かもしれません。私の妻は羽黒小出身なのですが、彼女が小学生の頃は、手紙を読んだ人からのお返事がうれしくて、風船を飛ばすことが楽しみだったそうです。ひまわり会の話し合いのなかで「運動会で風船を飛ばしたい!」と言ったら、みんな積極的でした。
校長先生に相談したり、PTAで提案するなかで、安全性確保とPTA役員の負担軽減が課題として浮かんできました。ヘリウムガスで声を変える遊びで亡くなる事故が起きたこともあり、現在では風船を飛ばすイベントが減っています。また、風船にガスを入れる作業などのために、我が子の姿が見れないということでは困ります。
これらの課題は専門業者に全て任せるということで解決しました。確かに費用はかかりますが、なんといっても安全第一です。がんばっている子どもを応援し撮影するのも大切なこと。運動会当日、みんな初めてのことなので少し手間取りましたが風船を飛ばすことに成功、西の方向に飛んでいきました。

一将来への夢に応援のメッセージが届く 夢風船や着ぐるみ隊、楽しいことをもっと!

田中)子どもたちの手紙にお返事は届きましたか?
安達)はい。手紙を受け取った旨の手紙が学校に届けられたのです。送り主は、水戸市内の小学校の先生で、勤務している学校の敷地内で発見されたそうです。将来への夢に対して励ましの言葉が書いてありまして、このうれしい出来事は、児童や教職員、保護者にも伝えられました。
本当は今年の運動会でも夢風船をやりたかったのですが、コロナ禍ということで午前中だけの開催になったので断念しました。でも、午前中だけの運動会をどんなふうに盛り上げようかと思っていたところに、着ぐるみ隊に7人も参加していただけてうれしかったです。子どもたちにも地域のみなさんにも大好評でしたよ。着ぐるみに入った経験のない人が多かったのに、子どもたちに楽しく過ごしてほしいと思って参加してくださったのですから心から感謝です。これからも持久走大会などで着ぐるみに参加してもらいます。そして、来年こそはぜひ、夢風船をやりたいです。楽しいことをたくさんやりたい。もっともっと子どもたちによろこんでほしいから。

一インタビューを終えて

たいへんパワフルな安達会長でした。PTA活動をすすめるにあたっては、役員や保護者の負担をなるべく減らす努力をされているそうで、さすがです。
また、歴代の会長が現役の会長を応援する「ひまわりの会」という考え方も素敵ですね。さらに、前例がなくても真剣に相談に乗ってくださる歴代の校長先生方も魅力的だと思いました。
地域のみんなで子どもたちを見守っていく、楽しいことに取り組んでいくという、羽黒地域の伝統を受け継いでがんばる安達会長なのでした!

☆この記事は “着ぐるみ隊”誕生の物語vol.1-コロナ禍でも子どもたちに楽しく過ごしてほしいから- の続きです☆
https://machibouken.jp/sakuragawa/1799

-コーディネーター紹介-

ID 桜川市

たなかみずほ

田中瑞穂@アニメ好き

2020年2月1日から茨城県桜川市で地域おこし協力隊として活動しています。アニメや漫画が好き。愛車はCOPEN。イベントには三毛猫の着ぐるみで参加することも!仲良くしてやってください(・∀・)
http://sakuragawa.blog.jp/