一プロローグ
2月12日、NHK水戸「いば6」で"桜川の小さなお店の大きな挑戦"という番組が放映され、岩瀬のタナカヤさんの大きな挑戦が紹介されました。
さっそくタナカヤさんを訪問し、代表取締役の田中一成さんにお話を伺いました。
一テレビ出演で注目度抜群ですね。タナカヤさんの歴史や業務内容を教えてください
田中一成さん「はい。テレビの反響は大きく、たくさんの激励をいただきまして、身が引き締まる思いです。NHKさんからは『コロナ禍でもがんばっているお店を探している』と打診がありましたので迷わず出演を決めました。昨年4月には店頭で除菌液の無料配布を行いましたし、番組で紹介いただいた『おうちで修理キット貸出サービス』にも取り組んでおりますので。
さて、私どもの会社は117年前の1904年に創業しまして、当時は日露戦争の只中であったようです。初代の"豊松"は手元が器用で紅白まんじゅうを富谷山の縁日で販売していました。2代目の"庄三郎"は大泉で呉服業を営み誠実第一が売り物でした。3代目の"正一"は水戸線開通とともに岩瀬駅前への移転を行い、岩瀬町消防団を創設しました。4代目の現会長である"正雄"は岩瀬駅前にて総合衣料店として事業を広げました。5代目の私"一成"はジュエリーを中心に地元に愛される専門店をめざしています。」
一紅白まんじゅう、呉服、総合衣料にジュエリー。ずいぶん取り扱う商品が変わってきたのですね
田中一成さん「それがタナカヤの特徴です。時代が移ってお客さまの生活スタイルが変わるとき、タナカヤはお客さまが求める商品を大胆に提供してきたのです。
2年前、得意先の紹介で『時計のオリジナル金具がほしい。作れませんか?』とお話しがあったときに、宝石の同業者からは『賃が安くて利益が出ないよ。やめた方がいい』と反対する声が多かったのですが、お客さまのニーズがあり期待されていることも分かりましたから、やろうと決断しました。
実際は失敗失敗の連続でかなり厳しかったですが、得意先の顔を思い出しスタッフ一同で頑張って何とか完成させました。
歴代の当主と同じように『無謀』な挑戦だったかもしれません。
私は迷ったらとりあえずやってみることにしています。
やらないで後悔するならやって失敗したほうがよいと考えます。次の手のヒントが微かに見えるその瞬間が来るからです。必ず見えると信じています。。。(笑)
迷ったときに諦めていたら前に進めないんじゃないでしょうか。迷う時間が勿体ないと思います。面白そうだなと思ったら、何かこの先にありそうだと思ったら、ぜひ、やってみたいです。これからも他人が無謀だと思える挑戦?!を続けていきたいです。」
一迷ったら断念する人の方が多いのに逆なんですね!テレビで紹介されていた“おうちで修理キット貸出サービス”についてもう少し詳しく教えてください
田中一成さん「お客さまがお持ちの宝石品を、一度もタナカヤに足を運ぶことなく修理してしまうというお手軽で安全なサービスです。お手持ちの宝石品を修理したいとお考えの時は、お気軽にお問い合わせください。概算のお見積りを出して検討いただいたうえで、当社から修理キット(サイズ直しゲージ、梱包材、保険付の返送用の伝票)をお客さま宅に郵送するという流れですが、詳しくは、タナカヤ・ジュエリーマーノの公式ホームページをご覧ください。トップページの左下のところに“おうちで修理キット貸出サービス”とありますのでクリックしてください。」
タナカヤ・ジュエリーマーノ公式ホームページ→https://tmano.com/
117年の歴史を誇るタナカヤさん。「やらないで後悔するならやって失敗したほうがよい」と、これからも新しい挑戦が続きます!
-コーディネーター紹介-
NHKの番組のなかで、昔からのお得意様が語るシーンが印象的でした。代々受け継がれてきた、お客さまのニーズに応えるサービス提供とういうもの、それが理解できるシーンなのです。コロナ禍のなかで、迷ったらやってみる!という攻めの経営に感銘を受けました。