平成の志士現代の坂本龍馬

益田市

ほんま あつし

本間 篤誌

千葉県松戸市出身。脱サラ後、森林就業支援講習に参加し林業を学ぶ。約20日間の講習の最中、食べた弁当に感動したことが、林業に従事する事を決めたきっかけの一つ。その後、種子島にて林業を行うが、その事業内容は皆伐が主であり、求める生活にはそぐわず辞める。 テレビで半農半X生活を島根県でできると知り、島根県アンテナショプへ出向いた後、島根県へ視察に行く。県内のいくつかの森林事業者を回ったが、益田市産業経済部農林水産課匹見林業振興室の森林業従事者増進の事業と出会い、匹見地区で地域おこし協力隊として活動する。

一どんな活動をしていますか?

2016年から島根県益田市匹見地区にて地域おこし協力隊をしています。私の活動目標は『生活を趣味に』です。主に地域おこし協力隊として林業、特に自伐型林業をここ匹見の地で行っています。大型機械を使った大人数での広域面積の伐採を行う大規模林業とは異なり、自伐型林業とは個人事業小型機械による小規模森林経営のことです。林業は生活の一環として行なっています。私は古民家に住み、炊飯器、電子レンジと行った家電を使用せず、薪で煮炊きする生活をしています。風呂も薪を使っているため、私の家にはガスを引いていません。最近ではSNS(Instagram)で私の生活を発信して田舎暮らしを紹介しています。

一はじめたきっかけはなんですか?

私は千葉県松戸市に生まれ、田舎や里山での暮らしとは全く関係のない生活でした。しかし、マンガ日本昔話を幼い頃から好きで見ていたことや、社会人になってからはキャンプによく出かけていました。その思い出が現在の里山暮らしの原体験になるのかもしれません。まあ、ないものねだりですかね(笑)

一一番大切にしていることはなんですか?

テーマにしているのは、生活を趣味にしたいということです。自宅の裏山で遊歩道をつくるなど、私なりの豊かなフィールド作りをしながら里山生活を維持できるようなお仕事をこれからも発展させていきたいです。

一今後の目標を教えてください

任期満了となる2019年3月を経た後は匹見地区に定住し道川地区の民有林を整備し、遊歩道を作りたいと考えています。3年間で学んだこの地域における林業のノウハウと実績を生かして立ち上げた任意団体『明るい道川の森をつくる会』の事業をまずは遊歩道整備から始めていきたいと考えています。
チェーンソーアーティストの吉岡さんという方がいて、私の先生なんですよ。主に吉岡さんの彫刻はインテリアとなる盆栽や花瓶置きや小物掛け、ランプ台です。私は吉岡さんから彫刻を学び、自分で作った制作物をSNSなどで発信しています。後々は遊歩道整備をした山でチェーンソーアートや里山暮らしそのものを体験できる田舎ツーリズムの林業体験などもやっていきたいと考えています。

編集後記

2018.12.02 黒鎺 知也 (くろはばき ともや) 20歳
今回、益田市匹見地区の地域おこし協力隊である本間篤誌さんを取材させていただいた長野県飯山市出身の黒鎺知也と申します。我々は失われた20年と謳われる不況の中に生まれてきた為か、地域のために社会問題に立ち向かって、生き生き働いている大人にはなかなか出会ってきていません。しかし本間さんはじめ今回の取材で出会った匹見の方々は地域のために頑張ろうとか、サラリーマンを終えて尚、地域のために戦う方々でした。地方にはこんなに暖かい環境があることを改めて感じました。そういった生き方を人生の選択肢に入れることができる若者がもっと増えたら日本は変わるんじゃないかと感じました。

-コーディネーター紹介-

島根県

だいがくせいらいたー

大学生ライター