コロナ禍で奮闘する教務主任

福島県矢祭町

とだ ひろき

戸田 裕樹

福島県 いわき市出身。 2019年 矢祭町小学校に着任し、今年度より教務主任。

一どんな活動をしていますか?

去年まではクラスの担任をしていて今は教務主任です。教頭先生の業務のサポートをやるような感じで、外部とのやり取りやPTAとのやり取り、日程調整、また、理科の授業を担当などをしていますね。もともと子ども達が好きで教員をやっているので、教務主任になることで子ども達と教室で触れ合う機会が減ってしまいましたが、担任をやっていると見えなかったところが見えてくるので、そういう意味では今の仕事も面白いですね。

一今やっていることについての課題はなんですか?

コロナの影響で例年どおりできない事が多すぎて、変える事がいっぱいありまして、その時に教務主任として経験不足の面もありまして苦労したところはあります。また、去年の行事のデータはあったんですが、コロナ禍という状況では例年どおりというわけにもいかず、全てが手探りだったので大変でしたね。

来年もどうするか決まっていない部分もあるので、先生方としっかり話し合って対応を考えていく必要があるなと考えています。

プログラミングの授業に関しては、矢祭町のICT関係で来ていただいている方に対応していただいて色々やっているんですが、本当は担任の先生が教えられたら一番いいと思っています。でも私も難しいと感じているので、先生方は大変に感じるのかな、と思っています。さらにGIGAスクール構想という話もきていて、大丈夫かな?という心配もあります。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

GIGAスクール構想に関しても、最低限これとこれはデジタルを活用しましょうと、決めていかないと授業に差が出てしまうので、やるべきかなと思っております。そういう触れる機会を増やしていって、もっと先生方で活用できるイメージを持ってもらえるようにしていきたいと思っています。

校長や教育委員会もそういった取り組みに前向きで、矢祭は新しく始めやすい環境が揃っているので、それを活かして推進していければなと考えています。

一今後の目標はなんですか?

GIGAスクール構想により、来年タブレットが児童一人一人に配られるという事で、タブレットを使って上手く授業を進められるような状態にしたいと思っています。その中で、ただタブレットを使うのではなく、使っていく中で一番有効な使い方は何なのかを先生方と考えていきたいと思っています。また、コロナの影響でやれなかった行事もあったんですが、これを機に本当に必要かどうか検討し、業務のスリム化ができればと思っています。そしてスリム化したことにより捻出できた時間で、授業を考える時間に使えれればと考えています。

編集後記

矢祭小学校に赴任して約2年の戸田先生。
新しい小学校で教務主任を任されたタイミングで、世間ではコロナが流行り、試行錯誤しながら行事やイベント、授業を行っていると、お伺いしました。また戸田先生は単身赴任のため、いわきと矢祭を往復したりと非常にお忙しい毎日を過ごされていると感じました。その中でも、子ども達の授業を担当する日は、子ども達を喜ばせようと楽しい話を考えていくそうです。直接子どもたちに接する機会が減ったと仰っていた戸田先生ですが、教務主任という立場から、子どもたちにこんな教育をしていきたい、こんなタブレット活用をしてほしい、といった思いがあり、子ども達を第一に考えている事を感じました。

-コーディネーター紹介-

ID 福島県矢祭町

おおくら けいすけ

大倉 佳祐

2017年 東北インフォメーションシステムズ 入社。
2019年 株式会社VSN 入社。
本活動(地方創生VI)の主管部署である未来創造グループに在籍。
エンジニア採用に関する新しい仕組みを創出する活動に従事。