一どんな活動をしていますか?
地域の宝である小学生の教育にあたっています。児童生徒が少ないこともあり、目の行き届きやすい環境を生かした支援をしています。上級生が下級生の世話をよくしてくれていますし、縦横密接なコミュニティを形成しています。保護者の方々が役場の職員だったり、消防団長だったり、諸活動の際にも密接な関係でイベントを実施できるので助かっています。地域全体で小学校を作っているイメージです。
一今やっていることについての課題はなんですか?
活動に大人の手が入りやすく、児童生徒が自主的に何かに取り組む姿勢や、その結果の経験を積むといった機会を逸しているかもしれません。自ら挑戦しての挫折や成功体験から何かを学び取るチャンスが不足しがちになるので、大人が手をかけすぎることで、子供の主体性を損なわないよう、気を付けなければならないと感じています。まずは、体験や考え方を広げられるように意識して教育活動を進めていくことです。あとは、校舎の大きさに対して児童生徒が少ないのでお掃除が大変です(笑)。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
教育のデジタル化に取り組んでおり、GIGAスクール構想による1人1台のタブレット配布は村教委と連携して進めております。この環境を使って、児童生徒に不足しがちな、外部からの刺激を有効に取り入れていきたいですね。近隣の小学校同士、リモートによるタブレットを利用した交流授業などに取り組んでいますが、これからもよりよい活用を模索していきたいです。ITを利用して世界とつながり、良い刺激を与えたいですね。
一今後の目標を教えてください
「多様につながることのよさを感じ合える世界」ができればいいなと考えています。多様な人たちと交流していくことで、多様な価値観にふれ、考え方・生き方の選択肢を増やし、自分の信念の形成につなげていって欲しい。また、村との関連性を容易に維持できるIT技術を学び、村を大切に思う自分のあり方や自分の幸せな生き方を子どもたちが追求できるように支援していきたいです。
編集後記
週末に文化祭を控えた忙しい時期にインタビューにご対応いただき、ありがとうございます。天龍村の小学生に、広い世界を体験させたいという気持ちがおふたりからしっかり伝わってきました。インタビュー後は、ITの技術について意見交換や通信ソフトの仕様確認など、「せっかくITエンジニアが来たから、聞きたいことみんな聞いちゃおう」スタイルでお話ができて楽しかったです。今後も私は遠隔ITアドバイザー(お試し)として関係を継続していきます。一緒に天龍村の子どもの未来を明るくしていきましょう。