一どんな活動をされていますか?
道路に敷設されている水道管の工事を主な業務として活動しています。祖父の代より井戸関係の事業に携わっていました。
そこから水道業に代わり、平成3年に先代の父が今の会社を立ち上げており、現在は父から受け継いで2代目になります。工事の際は道路上での工事になるため、市民の方への協力が必須になる仕事でもあります。桑名市の方々に協力して頂きながら仕事をしています。
学生の時より自由主義を貫いていて、どんな方に対しても平等に接することを心がけています。
学生時代の短期留学を通じて漠然とではありますが自身がやっている仕事と海外をつなげたいと考えています。はまぐり会として6~7年ほど活動しており、現在は副会長を担当しています。
一今やっていることについての課題はなんですか?
桑名市だけではなく全国的に見ても課題となっているのは、ライフラインでもある水道のパイプラインの老朽化や耐震化されてない所に課題を感じます。ここ数年でだいぶ力を入れている事を感じますが、まだまだ足りてない部分はかなりあります。
また仕事柄行政の仕事が多い為、市民の方々のご意見や事業主同士の連携が求められます。
地域住民とのやり取りは信頼構築が重要なので、1人1人に対する対応は一番気にしています。水道設備などは最悪の場合、命にかかわってしまうものです。注意して工事ができるよう従業員教育にも力を入れています。
僕のスタイルが自由主義なので頭ごなしに説明するのではなく、自分自身で考え理解して行動してもらうことをモットーに活動しています。スタッフは「社長に任されているんだ」ということを意識してもらっていると思っています。何をやるにしても愛と思いやりをもって人対人で活動していくことが一番大事だと考えています。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
我々が所属している桑名市上下水道の組合では、加盟している17社で災害時における水道管の問題を桑名市と連携をとりながら対応しています。大分良くなっていますが、例えば水道管が破裂した時の対応で破裂した水道管の規模や材質が分からず、調べてからではないと復旧対応出来ない現状があります。迅速な復旧が求められている為、どこに何が入っているか等をデジタルで解決できればよいと思っています。
また、事業者間でもどこのチームが対応している等が一斉にわかればもっと迅速に対応できます。どこが断水しているか市民の方もデジタルを使って一括で確認出来るようになればより良いのではないかと思います。
組合員同士でのやり取りは修繕内容等の技術的な話がメインで、デジタルを使った一括共有できるものを組合で議題となっていない現状があります。
一今後の目標はなんですか?
まだまだ企業として成長したい気持ちがあるので、新しいものに対しての引き出しの準備はしていきたいと思っています。一方で、なんでもかんでも新しいものではなくベースとしているものも大事にしていきたい気持ちもあります。
人材に関しても不足していることは分かっているので、限られた人材の中で方向性を模索していきたいです。
知人の紹介で、サッカーチームのヴィアティン三重のユニホームのスポンサーを単年ですが務めています。社会的な貢献も引き続き実施していきたいと思っています。
はまぐり会に関してはコロナの影響があり難しい状況が続く中でも腐らずに継続して活動していきたいと考えています。役員としてメンバーである仲間をつなげていきます。年下の仲間たちにいいバトンを継承出来るようにしたいです。
編集後記
今回オンラインでの取材でしたが、後藤さんの話しやすい人柄が伝わってくるインタビューになったと感じています。インタビューの中でもお話がありましたが、集団の中でついていけない人がいるとすぐにフォローして全員が笑えるように心がけているとお聞きし、桑名市が掲げている「誰一人取り残さないデジタルファースト宣言」に合致している人物であると強く感じました。コロナの影響で制約はありますが、落ち着いたらだとは思いますが、今度一緒に飲みに行きたいです。