一どんな活動をしていますか?
生まれ育った伊那市の新山地区でパン店を営んでいます。実家の隣にあったトタン張りの倉庫を改装して、2012年11月に『Punkiest』を開業しました。ドイツ修業で学んだ現地仕込みのライ麦パンも扱っていますが、アンパンやチョココルネといった皆になじみのある菓子パンや調理パン、食パンなども販売しています。店頭に並べているパンは30~40種類ほど。製餡やジャムづくりを母に手伝ってもらいながら、私一人ですべてのパンを焼いています。
一はじめたきっかけはなんですか?
もともと測量設計の会社で働いていたのですが一念発起。「今しかできない!」と、退職をしてワーキングホリデーでニュージーランドに渡りました。現地では蘭をつくる農家さんのところにファームステイをしていたのですが、同僚のドイツ人の子がよくパンを焼いてくれて。私自身子どもの頃からパンやお菓子をつくることが好きだったこともあり、感化されました。帰国後は地元のパン店に勤務。独立前には、友人を訪ねたい一心で(笑)ドイツに修業にも行きました。
一一番大切にしていることはなんですか?
「生地や材料を大切に扱う」ということでしょうか。極端な話ですが、どんな風につくっても、パンって、焼きたてはおいしいんですよ。でも、生地や材料を雑に扱ってつくったパンは、翌日冷めてから食べると、絶対にどこか粗が出ているんです。ですから、どんなに忙しくても作業は丁寧に丁寧に。ひとつずつ大切にパンをつくるようにしていますね。
一今後の目標を教えてください
店舗の2階をカフェスペースにして、焼きたてのパンを食べていただけるようにしたいですね。現在も、1階のレジ前や庭に小さな飲食スペースを設けているのですが、ゆっくり食事ができるような雰囲気ではないので……。いずれは、ゆったりとしたスペースで、焼きたてのパンにサラダやスープなどを添えて出せたらいいなと思っています。そのためには、新しい人を雇って育てていかないと! 地元の素材も、もっといろいろ取り入れていけたらいいですよね。
アピールポイント
私が生まれ育った新山地区は人口700人程度の自然豊かな地域。伊那で開業するにあたって、集客を見込める中心街での出店も勧められたのですが、新山以外での出店は考えられませんでした。同じパンをつくるならば、できればご近所の方々に食べてもらいたかったからです。おかげさまでお客様の半分は新山の方々。あとは、ありがたいことにわざわざここまで足を運んでくださった方々です。人気は食パン。「ゼンメル」というハムやソーセージなどの具を挟んで食べるドイツパンも、この辺りではここでしか食べられない味ですね。時期によってリンゴの品種を変えて作るアップルパイもおすすめです。
【Punkiest(パンキエスト)】
営業時間:10:00~17:00
休み:水・木曜、臨時休業有り
電話:0265-96-0635
住所:伊那市富県上新山2301
HP:http://punkiest.naganoblog.jp/
-コーディネーター紹介-
今までになかったリクエストでイベントや企画用のオーダーを、いつも笑顔で受けて頂き大変助かっています。そのオーダーでも長野県産の小麦(ハナマンテン)を使うといったことやパンの形状といったディティールにも常にアイデアを頂いていて、イベントや企画の場をさらに気持ち良いものにしてくれています。毎度、ありがとうございます!