新鮮な都路町の卵を使った安心安全なお菓子でお客様に幸せを届けたい

福島県田村市都路町

ミヤコジ スイーツ ユイ

MIYAKOJI sweets yui

MIYAKOJI sweets yui (責任者)遠藤由梨子さん 1986年1月15日生まれ。福島県郡山市出身。結婚を機に田村市常葉町に移り住み、もともと菓子作りが好きだったことをきっかけに2015年5月にMIYAKOJI sweets yuiに勤務し、現在は責任者として主任を担当している。 MIYAKOJI sweets yui(パティシエ)渡辺智子さん 1991年6月26日生まれ。福島県大熊町出身。いわき市や郡山市の洋菓子店にて経験を積み、2016年8月にMIYAKOJI sweets yuiに勤務し、商品開発を担当している。

一どんな活動をしていますか?

遠藤さん談 洋菓子店として、田村市都路産の卵を使用したお菓子を製造・販売しています。お菓子の種類は、プリン、シフォンケーキ、マドレーヌ、パウンドケーキ、クッキー、ロールケーキ、期間限定でジェラートなどがあります。イベントでの販売もしています。そのオープンの際に、東京の「日本橋ふくしま館MIDETTE」で出張販売をしました。福島県内では郡山市や、田村市、田村郡のイベントなどにも出店しています。「都路まで行くのは大変」というお客様にはイベントで出店すると喜ばれます。

一はじめたきっかけはなんですか?

遠藤さん談 田村市都路町は東日本大震災と原発事故で被災しました。長い期間避難をされた住民の皆さんが都路に戻ってくるきっかけづくりや、若い人が働ける環境づくり、交流の場づくりのために、地場産のものを使った洋菓子店を作ろう!という商工会会長の一声がすべての始まりでした。そして、都路町商工会で地域創生や原子力災害にあった地域への助成を利用して、2016年3月にお店をオープンさせました。私自身、もともとお菓子づくりが好きで、この仕事の存在を知ったときに楽しそうだなと思ったのが、この仕事に就いたきっかけです。接客も好きでしたし、仕事をするなら楽しい仕事の方がいいですよね。 渡辺さん談 私は小学生の頃からお菓子づくりが好きで、製菓の専門学校を卒業したあと、いわき市や郡山市の洋菓子店でパティシエとして働いていました。2015年2月頃に、親戚の知り合いであった商工会の会長から「うちで洋菓子の商品開発をやってみないか」という声をいただきました。これまでは決められたお菓子を作っていましたが、自分で商品を開発して作っていくのはとても楽しそう!と魅力を感じ、今の仕事に携わるようになりました。

  • 自身も東日本大震災で被災をしているが、「お菓子を通して幸せを届けたい」と日々商品開発に奮闘する渡辺さん。

  • フレンドリーで明るく、笑顔が印象的なMIYAKOJI sweets yui の従業員さんたち。

一一番大切にしていることはなんですか?

遠藤さん談 都路産の新鮮な卵を使っているところはこだわりのひとつです。無添加で安心・安全を心がけた商品を提供するのもこだわりです。それと、えごまを使った商品を販売して、都路だけでなく田村市を盛り上げていきたいという想いもあります。そしてやっぱり、お客様に「おいしい」と言っていただけるのが一番の喜びですね。安心安全なものを届けるために、私が気づいたことはスタッフに伝えて改善してもらったり、自分でも改善していくよう日々心がけています。 渡辺さん談 今のお店の課題は、安定した商品を売っていくことです。この人が作ったからおいしい、でも他の従業員が作ると少し味が落ちる、というのはよくないと思います。質が落ちたものを一度でも提供してしまうと、お客さんは買ってくれなくなってしまいます。誰が作っても「MIYAKOJI sweets yuiのお菓子はおいしいね」と言ってもらえるようにしたいんです。

一今後の目標を教えてください

遠藤さん談 なるべく外に出て、どんどんお店のことをPRしていきたいと思っています。現在、中にプリンが入ったシュークリームを開発していて、近いうちに皆さまに召し上がっていただけるようにしたいと思っています。私は手芸や菓子づくりなどモノづくりが好きなので、yuiにて「親子でクッキーづくり体験」のようなワークショップができたらいいなと思っています。 渡辺さん談 yuiの目玉商品を一つで良いから作ってみたいと思っています。県外から「都路に直接買いに来てでも食べたい!」と思ってもらえるような、そんな商品を開発したいです。 佐久間さん(経営指導員)談 福島県のマイナスイメージを払拭していきたいと思っています。お菓子を通して幸せを届け、安心安全な地域だと全国の皆さまに知っていただきたいと思っています。

アピールポイント

こだわりの卵を使ったプリンが一番の目玉商品。テイクアウト商品もたくさん用意していますが、店内でのお召し上がりのみになる場合、ホイップが乗ったプリンのアイスクリーム添えとコーヒーが楽しめる「ゆいプリンセット」やその他のメニューを提供させていただいています。お持ち帰りいただけるものでは、ゆいプリン、リッチプリン、フローズンプリンなどのプリン3種や、プレーン味、エゴマ味、ココア味などを用意したシフォンケーキ5種、他焼き菓子をたくさん用意しております。新鮮な都路産の卵の他、生活習慣病の予防に効果がある話題の「エゴマ」を使用し、無添加の安心・安全なお菓子を提供しています。

-コーディネーター紹介-

都路町は、私たち田村市復興応援隊が主に活動の拠点にしている地域です。日本の美しい田園風景が残っていますが、過疎化と震災、原発事故による課題を持つ地域でもあります。そんな地域にMIYAKOJI sweets yuiができると聞いたとき、私たち自身心が躍りました。「都路に洋菓子店が?!カフェができるの?!」と、町の皆さんの間でも話題騒然。今では都路の皆さんにはもちろん、市内外・県内外のお客さんに親しまれています。震災後、風評被害をどう払しょくしていくか、ということは福島県全体で大きな課題となりました。そういったなかで、お店を新しく開業し、果敢に挑戦していくyuiさんをこれからも応援していきたいし、地域のみんなで応援していくことができたらいいなと思っています。

ID122 福島県田村市

たむらしふっこうおうえんたい】なかおかありさ・わたなべえり

【田村市復興応援隊】中岡ありさ・渡邉絵里

中岡ありさ 東京都出身。東京の大学卒業後、福島県で復興の仕事をするため2014年4月福島県に移住。2014年8月より現在まで田村市復興応援隊として田村市の復興支援・地域おこし活動に携わる。 渡邉絵里 福島県田村市出身。一般企業に勤めながら地域のイベント運営・企画・観光地のPRを行っていた。東日本大震災を経験し、2016年3月より現在まで田村市復興応援隊として活動。また、田村市・田村郡の情報発信番組をyoutubeで公開中。