一どんな活動をしていますか?
11月~2月の狩猟シーズンには毎週末ライフルを担いで村の猟友会の仲間と猟に出ています。 仕留めた鹿は自宅倉庫を改修して作った工房で燻製にして販売しています。 猟友会で上伊那射撃指導員として活動している他、もみじ整骨院で代表を務め、週に一回出張整体をしています。 今は燻製と整体が8:2くらいの生活スタイルかな。
一はじめたきっかけはなんですか?
大会に出場する夫について各地の射撃大会に行きました。 そこでいろんな人の射撃を見ているうちに「私にもできるんじゃないのかな・・・」と思うようになり鉄砲を始めました。全国大会で優勝すればアメリカの大会に出場できるって言われたのもあってね。笑 夫の勧めで猟友会にも入ったら、最初の猟からものすごい山奥に連れて行かれて。鹿の肉を担いで山から出てくるのも一苦労だった。20年近く前のことで、そこから始まったかな。 持ち帰った鹿の肉も自家用では食べきれなくなって、犬に与えたりしていました。でも、いいお肉なのにもったいないなって思っていて、燻製を作って職場の人たちに分けて食べてもらってたの。 近くの山に鹿が増えてきていたし、周りの人たち勧めもあって平成26年に自宅に工房を構えて燻製を商品化しました。
一一番大切にしていることはなんですか?
商品化とはいえ販売にたどり着くまでの道のりは長かった。 味や、好みの食感も人それぞれだから、試行錯誤を何度も繰り返して、柔らかくて食べやすい今の形になりました。味のこだわりはとにかくシンプルに、ということ。 自然からのいただき物だからと始めた事だけど、「おいしいよ」と言って頂いたり、リピーターになってもらえると純粋に嬉しい。 食の安全性の観点からお肉をまったく食べない人が、鹿肉ならば、と肉を食べ、そしてとても喜んでくれたときは感動しましたね。
一今後の目標を教えてください
とにかく日々、今を生きてる!って感じであまり遠いところを思い描いてはないけれど、何事も一歩ずつ前進していくのが楽しいんです。 野生の鹿を捕まえて肉にする、その肉で商品を作る、パッケージを考えたりして販売して、食べた人が喜んでくれる。嬉しいことです。 まったくゼロのものが一つずつ形になっていくって、面白いからね。 「一段飛ばし」にせず、着実にやっていきたいね。
アピールポイント
お中元やお歳暮など贈り物の需要に対応して、新たに缶詰のギフトボックスを打ち出すなど、猟師発信ジビエ製品の開発にとても積極的だ。 缶詰 鹿肉や猪肉を柔らかく煮た缶詰はそのままでも、また、季節の野菜を追加して普段の食卓やお弁当にも。 みそ煮・カレー煮・大和煮 1缶 700円~ 燻製〈鹿くん〉 柔らかく仕上げ、黒こしょうを効かせた鹿の燻製はお酒のつまみにもってこいだ。 50g 650円 100g 1000円 (すべての価格は税別) 自然や環境問題に興味があり、おいしい物好きな友人や親戚にお土産やギフトとしていかがだろうか。 身体のメンテナンスが必要ならば、工房と同じ敷地内にあるもみじ整骨院へどうぞ。 〈問い合わせ先〉 長野県上伊那郡中川村大草4786-4 0265ー88ー2590(電話・fax) http://momiji.is-mine.net
-コーディネーター紹介-
思いついたこと形にしていく好奇心と行動力、そして色んな仕事をこなす直美さんのタフさには驚かされます。 そして狩猟で培ったワイルドさと、お母さんのような優しい一面にはいつも助けられます。 これからも、「ジビエ」についていろいろ教えてください! 中川村では腕の立つ先輩猟師さんの元で狩猟が学べます。 身近な山の地形や狩猟の技術などを次の世代に伝え続けるため、若い狩猟者が増えてくれることを願っています!