「のんびり暮らそうと思って帰ってきたのに、なんだか忙しい」。頼まれたら断れない性分。

三重県尾鷲市九鬼町

ナカノツネアキ

仲野常秋

1950年7月生まれ。三重県尾鷲市九鬼町生まれ。食堂「網干場(あばば)」で皿洗いを担当。草刈りなど、町の活動にも積極的に参加。新聞配達の仕事も毎朝欠かさない。

一どんな活動をしていますか?

九鬼に戻ってきたのは、62歳のときです。そのあとは、町内会の副会長をしたり、同友会(町の青年団)の会長をしたり…町内会の有志として、草刈りや寺掃除、お宮さんの掃除にも参加しています。九鬼に戻ってきたら、家にこもってのんびりするつもりだったのですが、毎日忙しいですね。

一はじめたきっかけはなんですか?

九鬼町に帰っていた同級生に声をかけられたことです。頼まれると、嫌とは言えない性格で。網干場も、川上徹さんという方に「常秋も手伝え」と言われて、毎週皿洗いに参加するようになりました。

一一番大切にしていることはなんですか?

別れて暮らしている家族。あとは、16歳から九鬼を出て、62歳のときに帰ってきたので、こちらに戻ってからは「1年生」という気持ちをもつようにしました。例えば、祭りに参加して、自分より若い人に少し生意気なことを言われても、新米やからという気持ちでぐっとこらえました。

一今後の目標を教えてください

いかに死ぬかということ。自分が亡くなったときに、九鬼に、仲野という人がいたということを思い出してもらえるかどうかやなと。あと何年生きるか、何十年生きるかわからんけど、どうせやったら、町のためにいろいろなことをやってくれた人だったと思い出してもらいたい。

アピールポイント

-コーディネーター紹介-

ID160 三重県尾鷲市九鬼町

とよだちゅうや

豊田宙也

1986年東京生。大学・大学院での哲学的思索のはてに、2014年9月より三重県尾鷲市の漁師町、九鬼で地域おこし協力隊として活動をはじめる。「飲食店がなくなってしまったまちに新たな集いの場をつくる」ことを目的として、食堂「網干場(あばば)」を立ち上げ、地元住民と結成したチームで運営している。任期終了後の定住を心に決めて、2016年度よりは九鬼町内会会長も務めるとともに、食堂「網干場」を中心に培った経験とネットワークを活かした創業を準備中。