疲れた時には山水庵!栗山の憩いの場の優しい店主

栃木県日光市栗山

ヤマコシ タダイチ

山越 祥一

栗山地区で20年近く、栗山の人の誰もが愛してやまない食事処「山水庵」を経営。

一どんな活動をしていますか?

 栗山地域でリピーターが多く繁盛している飲食店「山水庵」を経営しています。また、昔からの遊びや子供たちだけでは体験できないことをみんなで楽しく行う「オヤジの会」に所属し、活動。そして山で鉄砲を使い狩猟を行う「マタギ」として活動しており、最年少だと語ってくれました。また、手があいている時間を利用し、狩猟した鹿の革をつかい小物づくりもしているとも語ってくださり、実際に見させていただいたものは完成度が高く、素晴らしい作品でした。

一はじめたきっかけはなんですか?

 マタギを始めたきっかけは、以前は罠猟で鹿を狩っていたが、仕掛けた罠に鹿ではなく危険な熊が掛かってしまうことがあり、身の危険を感じて鉄砲の狩猟免許を取得することを決意しました。鉄砲の狩猟免許は難度が高く、とても苦労したが、なんとか狩猟免許を取得。現在では10人ほどで一つの山を歩き狩猟していると、語ってくれました。  また、山水庵をはじめたきっかけは、専門学校を卒業後、都会で飲食店に勤めていたが体を壊してしまい、もたないと感じていたところ、父親が自動車を買ってくれるということで栗山に帰ってきた。その際に父親が所有していた土地を利用して27歳のときに開店したと語ってくれました。

一一番大切にしていることはなんですか?

「山水庵」では、最近影響力が大きいSNSや口コミ掲示板に注目し、美味しさはもちろん、写真映えするよう料理の盛り付けにもこだわり始めていると語ってくれました。また「オヤジの会」では、子供はもちろん、オヤジたちも楽しんで活動することが重要ということ、昔の遊びをなくさないようにすることがこだわりだと語ってくれました。また、子供たちだけではできないことをやっていることは、かまくらづくりや遊具づくりだと教えていただいたときは驚きました。また、こういうことができるのは、様々な職の方がいるからこそだと話してくれました。

一今後の目標を教えてください

山越さんは、「山水庵」に狩猟した獲物の革を使った革細工を作る工房をつくり、より深く地域の人とより関わっていきたい。栗山には鹿肉加工場が存在しないのでその工場みたいなことをやってみたい。そしてなにより山水庵をみんなで楽しく集まれるお店にしたいと、多くの目標を語ってくれました。  現在、レザークラフト教室に通っているとも話してくださり、山越さんの目標に対する熱意を感じました。

アピールポイント

-コーディネーター紹介-

今回インタビューさせていただいた山越さんは、不慣れな私たちに対し、優しく接してくださり、多くのことを話してくれました。特にマタギに関する話や、実物の動物の革を触らせていただいたり、貴重な体験となりました。こうした人柄だからこそ、山水庵が憩いの場となっていると感じました。

ID176 埼玉県

りっしょうだいがく

立正大学 地球環境科学部

2017年度 栗山ブランド製作チーム