実際に来て味わってほしい,日高村の魅力を。

高知県日高村

おの かおり

小野 加央里

2017年4月から村おこし協力隊の一員として活動を始める。ボーダーレスな性格の持ち主で同僚に愛されている。

一どんな活動をしていますか?

“POPUPINN”という村民の暮らしが体験できる集落キャンプを、2017年に東京のメンバーと一緒に企画・実施しまして、今年で2年目となります。
漁、茶園、ジビエBBQ、川遊びなどバラエティ豊かなプログラムを通じて、日高村を知ってもらおうというものです。この集落キャンプは、あくまでも実験的なもので、知り合いや関係者などからの口コミをメインとした限定的な範囲で広報しています。村民の日常を体験するということをコンセプトとしており、キャンプだからといって夜遅くまで騒がず、その集落の就寝時間に沿ってキャンプしてもらいます。もう一方で、今年11月に立ち上がる宿泊交流施設”とまとと”は、地域の交流場所として、村の内外をつなぐ拠点となります。なぜ”とまとと”というネーミングかというと、拠点となっている日高村は、フルーツトマト産地でとても有名。そんな村のフラッグシップ店となったらいいなという思いを込めて、とまとと(= with とまと の意)と言います。

一はじめたきっかけはなんですか?

震災をきっかけに自分にとっての幸せとはなにか?を考えるようになりました。モノが溢れる消費し続ける社会で働くより、地域で何か育むような活動がしたいと思って。そして、広告の仕事をしながら、全国でボランディアを始めたんです。そういう活動を通じて、現在協力隊でお世話になっているNPO法人わのわ会と出会いました。2週間のボランティア活動で、わたしは地域、人、自然、そして価値観に惹かれ、毎月日高村に遊びに来るようになったんです。でも、日高村に訪れても泊まれる場所が全然無かったので、じゃあゲストハウスを作ろうと決めました。

一一番大切にしていることはなんですか?

人から聞いた情報に基づいて判断するんじゃなくって、実際に現地に行って、自分で見たり聞いたりしたもので判断することを大切にしています。自分が納得できないと動かないんです。検証や、結果や目標みたいな想定される未来から今を逆算して行動するようにしています。
だからいつもロジカルに考えているんですよね。でもそれがすごくしっくりくるんです。

一今後の目標を教えてください

地方活性化について、正解も不正解もないんですよ。地域や関係者がよかったと思えるように、それを目指して動いてます。紆余曲折はありますが、みんなに喜んでもらえるような形が大事なので。地方の若者は、自分たちが住む地方について何も知らない、知ろうとしないんですよ。だから興味のない人に興味を持ってもらい、日高村での不足している雇用が増えれば、きっと地方の活性化につながるんじゃないかなって信じています。そして、地域の資源を総合的に売り込む「地域商社」を作ることですね。

アピールポイント

早稲田大学法学部1年 佐藤太一(さとうたいち)
今回本イベントを通じて,地域に生きる大人の声を聞くことができたのは大きな収穫だと思う。都会にたった半年ほど住むだけで地方を見る目は失われつつあると感じることも多い。地方出身者として痛感する。これから生きていくうえで安易に地方創生などと謳わない,実際に地方を聞いて赴いて知って…そんな視座を得るべきだと確信した。

-コーディネーター紹介-

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がくせい

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