溢れるいの町愛を多くの人に話し伝える。

高知県いの町

たかかも あやこ

高鴨 綾子

土佐和紙で知られる高知県いの町出身で、いの町のことが大好き。 いの町の魅力を話し伝える使命感のもとに、観光に来た方々に町歩きガイドを行っている。 好奇心の塊でいの町の知識だけでなく、付近の町村のことも学ぼうとしている探求心にあふれた方である。

一どんな活動をしていますか?

いの町の魅力を伝えるためにいの町で町歩きガイドの活動をしています。活動を始めたのは13年前からで、いの町には現在4人の町歩きガイドがおり、私はそのうちの1人です。
町歩きでは、いの町を起点とする電車や線路、古民家がならぶ街並みや古くから続く土佐和紙の製紙工場を始めとするいの町の伝統的な文化や歴史に加えて、裏路地や普段通らないような道を歩くことで、移り変わる現在のいの町の面白いところも案内しています。ガイドに参加する人にはいの町の今と昔を目で見て耳で聞いて実際に感じることでいの町のことを好きになってもらえるようにしています。

一はじめたきっかけはなんですか?

最初はいの町に古くから伝わる古民家や蔵にある鬼瓦に魅力を感じたことがきっかけでした。特に手焼きの鬼瓦は瓦の形が独特で面白く、そのような昭和以前の瓦が残っている、そういう建物がいの町にはまだ残っている。それがいの町に興味を持つ始まりでした。これらのことを私に説明してくれた尾崎さんの話がまた上手で、いの町のことをどんどん好きになりました。
その時、ちょうど県下で町歩きが広まっていて、いの町では誰がやるとなった時に「私しかおらんのやない?」と思い立ち、いの町の町歩きガイドを始めることにしました。最初はガイド経験も無かったのですがおざきさん経由で溝口先生という町歩きの立ち上げ指導をしている方の協力で得ることができ、いの町での町歩きガイドをスタートしました。

一一番大切にしていることはなんですか?

一番大事だと思っていることは、相手に興味を持ってもらえるようにガイドをすることだと思っています。まず、いの町の歴史や文化を通して、いの町のことに興味を持ってもらう。そして、いの町のことを好きになってもらう。町のことを好きな人がいるということが町にとって大事だと思うからです。
町歩きガイドも自分の町が好きじゃないとできないですし、いの町に関心を持つ人が増えてくれれば町が盛り上がるんじゃないかと思います。ほかにも町歩きガイドを通して自分の持つ知識を人に聞かせるという形で還元していくことも大事だと思っています。自分の知識を話すことで自分自身がいの町のことを深く知れますし、それを聞いた相手の反応を見て更に興味を持ってもらえるガイドができるように頑張っています。

一今後の目標を教えてください

これからはいの町だけでなく仁淀川町をはじめとする他の地域の町歩きの知識も身につけたいなと思っていて、その為にも他の町の勉強会にもっと参加しようと思っています。私自身、ほかの地域に対しても興味がすごくあって、例えば他の町で町歩きの人が足りない時に応援に行けるくらいの実力があれば、お互いの町の魅力をどんどん知れて町歩きが盛り上がるし、町歩きをする人が増えて、町のことを好きな人が増えてくれば外からも人が来てくれるんじゃないかと思っています。
案内しているうちにいの町のことを好きになってくれる可能性をもっと生み出せたらいいですよね。

アピールポイント

法政大学 法学部 4年 佐藤圭太(さとうけいた)
高鴨さんの話を聞いているといの町に対する愛情がひしひしと伝わってきました。実際に町歩きに参加しているときだけでなく、インタビュー中もイキイキと話してくださり自然と質問している僕らも楽しい気分になったのが印象的でした。僕自身、こういった地方の一町村のことをお話しいただく機会は初めでしたが、たった1時間半のお話でいの町のことを好きになりました。これは町歩きを通じていの町の歴史や文化を知れただけでなく、直接話を聞いて「人」の魅力を感じたからだと思っています。地域や文化が人を形作るのではなく、人が地域や文化を作っていくということが実感できるまち冒険でした。

-コーディネーター紹介-

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がくせい

学生

学生が記事を書きました。