矢板市を自転車であふれる街にしたい!

栃木県矢板市

ふじた よしき

藤田 佳希

栃木県矢板市出身。2017年1月より、矢板市にて自転車の出張修理・相談・販売を開始。 翌2018年10月には、お客様により”近い”自転車店として「じてんしゃ屋フレーシュ」を店舗オープン。フレーシュとはフランス語で「矢」を意味し、矢板市に根ざしたコミュニティビジネスとして地域活性に取り組んでいる。

一どんな活動をされていますか?

栃木県矢板市で地域密着型のじてんしゃ屋をしています。じてんしゃ屋を始めたきっかけは、元々は引きこもり気質だった自分を変えてくれた自転車と、自転車を通して自身と関わってくれた方に恩返しがしたいという想いからでした。自転車に乗ることで、訪れたその土地の景色、風、音、匂いを五感全てで感じ取ることができ、今も人生の1ページとして深く記憶に残っています。
自転車と自転車を通しての人との出会いには人生を変えるほどの力があると実感し、矢板市の皆さんにも自転車のある“楽しい”ライフスタイルを提供することで、その魅力をより多くの方にも知ってもらいたいと考えています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

地域で自転車に乗る人をどうやって増やしていくかが最大の課題です。近年、矢板市はロードレースやヒルクライムといったスポーツ競技としての自転車に力を入れており、興味を持ってくれる方も増えているのですが、やはりスポーツ自転車は高価なものも多く、自転車競技は過酷なイメージがあるため、一歩踏み出すにはなかなかハードルが高いものです。そこで、もっと身近な所から自転車に触れ合ってもらえるよう、子どもたち向けのイベントを企画したり、地元の観光名所を巡るサイクリング会を開いたり、いろいろと試行錯誤しているところです。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

子どもからお年寄りまで、自転車で人と人が繋がって、みんなの人生が豊かになり、矢板市が活性化できると素晴らしいですね。今、矢板市が行っている施策で「やいた健康ポイント」というものがあり、「あるく」ことで健康になるだけでなく、ポイントが溜まり、それを商品券や交換や市へ寄付できるのですが、そこに自転車で「はしる」ことも加えていきたいと考えています。そこには正確に距離や健康を測定する技術が必要になるため、うまくITを活用していきたいですね。

一今後の目標はなんですか?

ライフスタイルを提供するじてんしゃ屋として、新たな価値を提供していきたいです。例えば、近年キャンプ需要が高まっています。本格的なキャンプから、手ぶらでいけるキャンプ、SNSで注目を浴びるグランピングなど様々なスタイルでキャンプブームが広がっていますが、自転車でキャンプにいくスタイルやキャンプ先でのサイクリングなどのスタイルも提案できるかなと考えています。今は店舗を構えているためあまりお店を空けられないのですが、お店の経営が軌道に乗ったら、将来的には従業員を雇い、店舗に来られない人への出張サービスの拡大や自転車人口を広げるためのプロモーションにも力を入れていきたいですね。

アピールポイント

藤田さんの言葉の端々から自転車への愛と地元への熱い想いを感じました。
矢板市は山や丘が織りなす雄大な自然があり、アップダウンが多くサイクリングには最適な環境とのこと。
春にはつつじ、夏にはホタル、秋には紅葉、冬には星空が堪能できる矢板市に一度訪れてみませんか?

-コーディネーター紹介-

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株式会社VSN 地方創生VIメンバー

株式会社VSNのメンバーが、「地方創生VI」という全国の自治体の課題解決を目指すプログラムで、現地で活躍するキーマンの方々を取材しました。