都会の人にできないことをやってやろう!

島根県美郷町

もり まさお

森 政雄

美郷町出身 60代 君谷地区の中でも特に高齢化率が高い小林集落において、集落営農や集落活動を推進している。自然の中での生活で大人の秘密基地を作るなど、都会ではできない体験を満喫中。

一どんな活動をされていますか?

君谷地区にある集落で自治会長をしています。

最近の活動ではプランターと土、トマトの苗を集落の各家に配りました。

お年寄りは野菜を作ったり、果物を作ったりすることを楽しみにしているのです。プランターなら軒下でも育てられるので、カラスや猿の被害もなくて水やりもしやすくなります。集落のみんなで一緒にできることを探して始めました。最近になって「採って食べられるようになったよ」という声も聞くようになりました。

あとは集落営農をしています。

集落営農とは、共有の農作機を集落で用意し、助け合いながら耕作を行います。現在は私も含めて4名ほどで協力して行っています。
高齢化や土地離れもあって、畑や田んぼなどの耕作が自分でできないという場合も増えてきました。イノシシやサルの被害もあるので、畑や田んぼの周りに柵をつけたりもしています。

一今やっていることについての課題はなんですか?

人手不足が一番だと思います。

畑や田んぼが放置され、イノシシの被害で土地自体が荒れている現状があります。「もう作るのをやめようか」、「来年は無理だよ」といった話も聞きます。誰か来てくれれば土地の有効活用の可能性があるかもしれません。

課題はありますが、地元の人が何かしていくことは難しいと思います。今いる人では出来ないです。山林化してしまうのではないでしょうか。道路の舗装だけ残るかもしれません。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

課題を乗り越えること自体が難しいのが現状だと思います。

集落の会合や集金のやり方を、自分たちが出来るように工夫しました。イノシシやサルが出たということは、記録を取って集落の中に共有しています。最近はイノシシやサルの対策などで、夜間の巡回や、LEDの点滅ライト、ロケット花火を使うなど模索しながら進めています。
 
パソコンも数人ですが利用しています。役所への申請書や決算報告などでWordやExcelを使っています。タブレットで買い物をすることも、回数は多く無いですがあります。機械の使い方など、説明する人もいないので集落では普及していないですが、便利さは感じています。

一今後の目標はなんですか?

『次に繋いでいこう』という気持ちと、『どうにかしないといけない』という思いはあります。
1番の目標は、関わる人を増やすことです。

私自身は田舎でこの風景の中で生きていくことに悲観的な想いはないです。自分の好きなことがあって、自然があって、自分のやりたいことがある。都会の人にできないことをやってやろうと思っています。家の前の木に、ハンモックを吊るしたりもしているのです。冬には家から出ない集落の方もいますから、秘密基地に誘って火の周りで話をします。焚火の周りっていいものですよ。

ぜひ一緒に今後の可能性を考えてもらいたいです。

アピールポイント

『私たちに何ができるのか?』お話を聞きながらこんなことを考えていた。集落への思いを持ちながら、どこか冷静に未来を見つめている。今後の集落の話では心なしか寂しさも感じた。ただ、秘密基地の話をイキイキと話す姿からは、楽しみながら集落の事を思う熱い気持ちが溢れている。自分たちの活動にプレッシャーを感じた反面、今回の出会いに感謝し、良い結果をともに目指していきたい。

-コーディネーター紹介-

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株式会社VSN 地方創生VIメンバー

株式会社VSNのメンバーが、「地方創生VI」という全国の自治体の課題解決を目指すプログラムで、現地で活躍するキーマンの方々を取材しました。