地域とつながる、縁の下の力持ち

美郷

こいど まさかず

小井戸 正和

生まれも育ちも生粋の美郷町。美郷のJAを40年間ほど勤めた後に、君谷地区の交流センターで働くこと四年目。現在は主に公民館の事務作業、地区のイベントの運営企画、集落支援等を行っている。

一どんな活動をしていますか?

公民館では事務を行っていますが、それよりも、この地域の連合自治会として、グランドゴルフやウォーキングなどのイベントの企画運営が主ですね。今日も君谷で収穫祭を行っていて、今年で六回目になるんですよ。実は、「のぼり」や横断幕のデザイン、私がしたんです。目立つように色合いを考えました。イベントの運営は大変というより、地域が団結してきたという成果に対する、満足感がありますね。あとは、地域おこし協力隊と連携して、花とミツバチの里づくりなどの事業も行っています。

一はじめたきっかけはなんですか?

もともと自分の家で農業、お米作りを行っていたので、最初はJAで働いていました。総合事業なので、農業関連だけでなく金融など様々なことを行い、とても勉強になりましたね。交流センターの仕事に移ったきっかけは、前職の方に強くお願いされたことです。実は何度か断ったんです。でも美郷のJAは地域密着でつながりが濃いんですよ。それに助けられて、今の仕事をやっていますね。

一一番大切にしていることはなんですか?

一番は人との信頼ですね。そのためにコミュニケーションも大切にしています。この仕事をするうえで欠かせません。信頼があると、人とのつながりが生まれ、地区にまとまりが生まれてきます。最近だと、先日美郷を訪れた歌手の方を、今回の収穫祭にお呼びしました。有難いことです。つながりに助けられているので、これからもこういったご縁は大切にしていきたいですね。

一今後の目標を教えてください

三年前から始めた、花とミツバチの里づくり事業が続いていってほしいですね。来年、地域おこし協力隊がこの事業に二人来てくれますが、もっと来てほしい気持ちはあります。また、いま地頭所地区の勢いがとてもあるんですよ。季節ごとに集まってイベントを開いているので、その活力が君谷地区全体に広がってほしいと思います。これからもつながった縁で、内から外から、この地を盛り上げていきたいです。

編集後記

高見堂 亜美(たかみどう あみ)22歳
普段、人との「つながり」を意識している人は、どれほどいるだろう。
目に見えないが、時に人に地域に大きな力を与える、力をもつ。
自分のキャリアに悩む今、将来へのつながりがちょっと見えた気がする。

-コーディネーター紹介-

島根県

だいがくせいらいたー

大学生ライター