一どんな活動をしていますか?
自治会の活動、行事の運営、車での送迎や草刈りなどのボランティア、農業でお米を作るなど様々なことをしてます。草刈りなどは他の人を手伝ったりもしていますよ。そのほかにも蟠龍倶楽部という団体で遊びに行ったりイベントを催したりしています。草刈りは文字や絵の形に刈ってアートにして楽しんでいます。今後はライトアップしたりなんかしたら面白いんじゃないかと思ってます。蟠龍倶楽部は20年の歴史がある団体で鮎のつかみ取りなど、夏祭りのイベントを企画したりしてますよ。今度は蟠龍倶楽部でみかん狩りに行く予定です。このメンバーでずっとやっていきたいですね。
一はじめたきっかけはなんですか?
車での送迎ボランティアは、診療所や公民館、交流センターに行く際の公共交通の便が悪いため始めました。ボランティアをするのは地元が好きだから。空き家の草刈りをするのも、以前も誰かがやっていたわけだから、先人への恩返しのような、自分がやらなきゃという気持ちでやっています。ボランティア精神が旺盛なのは比之宮の資質ですね。
一一番大切にしていることはなんですか?
とにかく仲良くなること、地域の人たちに自分たちを知ってもらうことが大事。協力隊との情報の共有も大切にしています。それからボランティアをする上で他人にそれを強制しないこと。仲間割れはしないように、個人の気持ちを尊重してある程度緩く楽しく活動しています。
一今後の目標を教えてください
最低限、現状維持です。今の素敵なところはしっかり守っていきたい。昔からこの地域の人たちは草刈りを丁寧にしてきたので、丁寧に手入れをして美しい農村風景がなくならないようにしたいです。また子ども達に故郷へ帰ってきて欲しいです。長男、娘が残ってくれると嬉しいです。
それから、新しい人が来てくれたら、考え方や暮らし方、色んなことを教えたり教わったり共有したいです。家の提供ができて、農業も教えられる。住民の私たちに色々頼ったり聞いたり自給自足の生活ができますから、とにかく若者に来て欲しいですね!
編集後記
川添 真梨奈(かわぞえ まりな)19歳
私がお二人にインタビューさせていただいて感じたことはとにかく今住んでいるこの町それからそこに住む人々への愛情の深さです。インタビューの間お二人は「比之宮は人がいいから」と何度もおっしゃっていました。それから空き家があることは情けないとも言っていました。私はこの言葉から素敵な町が廃れてしまうことの悲しみを感じました。他にも草刈りをして農村風景を守っていきたいという考えから自身の町への愛を感じました。こんなにも優しさ・素敵な笑顔、そして自分の町への愛に溢れるお二人を私は心から応援しています!