「本格イタリアン」の味を地元「津和野町」から届けたい

島根県津和野町

ながたじょうじ

永田城治

料理の専門学校を卒業後、イタリアンレストランで修行をつむ。その後、地元津和野町でイタリアンレストラン「アルチジャーノ」を夫婦で開業。開業から10年、地元住民や観光客に本格イタリアンの美味しさを届けている。2児の父。地元の伝統神事「鷺舞」にも携わる。

一どんな活動をしていますか?

島根県津和野町で、本格イタリアンレストランを夫婦で経営しています。
地元の方々から、観光でこられた方々まで様々な方にお越しいただいたいます。
美味しいものを提供したいという料理へのこだわりから、店内の薪窯で焼いたピザや、自家製の手打ち麺を使ったパスタを提供しており、具材も地元の農産物をできる限り利用しています。
何気ない食材や近隣の地域の食材などを工夫を凝らして利用することで、「こんな使い方もあるんだ」と、レストランが食材の新たな魅力の発見の場にもなればと思っています。

一はじめたきっかけはなんですか?

もともと京都の料理専門学校に通っており、料理人を目指して勉強をしていました。その当時は津和野町に戻ってきて働こうとは考えていませんでした。卒業後、料理の修行をしていましたが、料理から距離をおいていた時期もありました。
1年経ち、改めてこれからの人生で何の仕事を生業にしたいか考えた時、料理の仕事以外は考えられませんでした。
そこで、一度地元に戻って、料理の仕事を探そうと考えていた時に、地元の専門調理師の集まりである「庖友会」の先輩から声を掛けてもらい、それをきっかけに、また料理をやっていこうと決心しました。その先輩のもとで約6年間修行を積んで、その後、地元でイタリアンレストランを開業しました。

一一番大切にしていることはなんですか?

お客さんにおいしいと言ってもらえることが一番嬉しいです。。そのために、1つひとつの料理を丁寧に作ることが、仕事の上で一番大切にしていることです。開業してから10年経った今も、お店にお越しいただいたお客さんが心から満足して帰ってもらえるかどうか気にし、多少のドキドキも感じながら料理を提供しています。
また、料理を第3者の目線で見てくれる妻の助けもあるので、夫婦一丸となって、美味しく、丁寧に作った料理を、これからも多くのお客さんに届けていきたいです。
仕事以外にも、地元津和野町の伝統神事である「鷺舞」はこれからもずっと続けていきたいです。地元に昔から伝わる伝統神事を引き継いでいくということは、自分の人生の中で、特別な感じではなく、日常のような、当たり前のことのように捉えていて、これからも伝統神事への関わりは日常のなかにおいて続けていきたいと思います。

一今後の目標を教えてください

これからも地元の津和野町でレストランを続けていくことを考えています。お店に来てくださる方の多くは口コミで知ってくださった方ですが、これからはもう少しSNS等での広報にも力を入れていきたいと考えています。そして、ゆくゆくは多くの方にこのお店を知っていただき、お店を通して津和野町を知ってもらえるような、地域を代表するレストランに成長していければと考えています。そうした努力を通じて、この町への恩返しにもなればと思っています。
また、町全体の様子も大きく変化する中、10年後、20年後がどうなっているかということも予測がつきませんが、少しでも多くの方に喜んでいただけるように努力していきたいと思います。

編集後記

岩瀬 直人 (いわせ なおと) 21歳
1997年1月生まれ。富山県南砺市出身。早稲田大学理工学部4年生で都市計画・交通計画について学ぶ。また、地元好きが集い、都心から地元の魅力を発信する学生団体SUKIMACHIに所属。
アルチジャーノで、石窯で焼き上げたピザと手打ちパスタをいただきました。静寂に包まれながら、本格イタリアンの美味しさに包まれ、ホッとする幸せなひと時を過ごさせていただきました。また、店内では地元の方がランチを召し上がっており、入れ替わりで地元の中高生も入ってくるなど、地域に愛されているお店でした。店主の永田さんはとても気さくな方で、またこのお店にご飯を食べに津和野町に伺いたいと思います。永田ご夫妻には貴重なお話をいただき、ありがとうござました。

-コーディネーター紹介-

島根県

だいがくせいらいたー

大学生ライター