量より質、目に見えないところまで

島根県津和野町

いしかわしんご

石川慎吾

津和野町で建物の窓サッシ等の施工をする有限会社石川建窓を継承。 高校卒業後津和野町に残り仕事を続けている。 実は県外に出たかったらしい。 伝統芸能・石見神楽のメンバーとしても活動し、年間を通じて公演も行っています。

一どんな活動をしていますか?

主に家の窓の施工ですね。新築やリフォームの際に納品することが多いです。あとは室内の仕切りだとかもやってます。販売の内容としては窓以外に、お風呂とか、キッチンとか、トイレとか、車庫のシャッターとかそういった関係のものを扱ってますね。基本的に設計図を頂き、見積もりをして販売するという形です。旧津和野町と旧日原で同業者と分担のような形で仕事をしていますね。
会社とはべつにこの地域の伝統芸能でもある石見神楽もやってますね。僕はこの伝統芸能が好きなんですよ。だいたい13通りくらいの演目を今は覚えてますね。やってるうちに違う役の人のセリフなんかも覚えちゃってます。ただ仕事もあるから週に1回の練習を大切にしてます。

一はじめたきっかけはなんですか?

父親が今の会社を創業して、私が高校卒業後、父の手伝いをする形で入社しました。当時は父の他にもう一人職人さんがいて、2人の仕事を一緒にしながらそれぞれの良いところと悪いところの両方を見て、今の「量より質」という自分の仕事スタイルを創り上げてきました。石見神楽は小さい頃からやっていて、今も続けています。

一一番大切にしていることはなんですか?

1番大切にしていることはより良い品質のものを提供することですね。先輩(親と会社)の姿を見て、やっぱり使ってもらう仕事をしている以上満足のいくものを使ってもらいたいから、目に見えないところまで心を込めて丁寧に作業しています。量産よりも質を極めていきたい。人と人との商売で、お客さんがいることによって商売が成り立ちます。お客さんが納得がいくように心がけています。この仕事でのやりがいはやっぱりお客さんから感謝の言葉を言ってもらえるとことですかね。自分の顔を覚えてくれているお客さんなんかもいて、そういう時にとても嬉しく思いますね。
石見神楽では小さい子からお年寄りまで参加しているので、やっぱりあいさつとかの礼儀を大切にしていますね。石見神楽を通して社会性を身につけてほしい、身につけられると思います。

一今後の目標を教えてください

会社としては地域に根付き、地域を支えていけるような会社を目指して行きたいですね。何か困ったことがあったら、あの人に言えば何とかしてくれるだろみたいに言われる会社になりたいですね。
そして津和野町を他のとこにはない特色のあるいい町にしたいですね。例えば、子供たちへの支援が整っていたり、せっかく観光の名所なのだからそういった部分を出しながら、津和野町ならではのみんなが「行きたいなぁ」と思うところになれればいいと思います。

編集後記

佐藤 龍之介 (さとう りゅうのすけ) 19歳
初めて訪れた津和野町の街並みと景観に圧倒されながらの活動でした。取材していく度に津和野町の人の良さを感じるそんな3日間でした。普段は味わえないような静けさ、人と人との近さに地元に帰ってきたかのような親近感すら湧きました。交流会では鮎などの美味しい食事を囲みながらわいわいと普段聞けないような貴重な話を聞けてとても楽しかったです。こういった機会に津和野町に来られて本当に良かったです。

-コーディネーター紹介-

島根県

だいがくせいらいたー

大学生ライター