一どんな活動をしていますか?
主に、菜の花やひまわりからオイルを抽出した純度100%の地あぶら生産の取り組みや、日本ミツバチを飼育をし、質の高い蜂蜜の生産をしています。そして、これらをコラボレーションさせ手作りの有機保湿のハンドクリーム作り体験も行っています。安全性が高いことから、安心して使うことができます。女性や若い人にもウケが良いですよ!皆さんが普段食べているのは、西洋ミツバチのハチミツではないでしょうか。実は特徴が異なり、日本ミツバチは非常に飼育が難しく、自然の環境が整ってないと蜂蜜ができないです。まさに「環境の番人」と言えます。
しかし、さらっとした食感で香度も高いです。また、例えばこの「環境の番人」のそばで生産したお米は、「『環境の番人』である日本ミツバチのそばで育った無農薬のお米」として付加価値が生まれます。良いミツバチを育てることでお米の価値が上がるんです!今は、みさと有機農業研究会の一員として、「環境の番人」日本ミツバチと暮らす農業を実践しています。
一はじめたきっかけはなんですか?
農業を始めたのは、もともと小さいころから農業がそばにあったからだと思います。農業をする親の手伝いをしていたこともあるでしょう。前職に森林組合や行政の仕事もしていたこともあり、常に美郷町のことを考えてきました。どうしたら、地域の資源(自然・食・文化)をお金に変えていくことができるか、そこに焦点を当てましたね。
一一番大切にしていることはなんですか?
地域の資源をお金に変える仕組みを考えることです。美郷町にはたくさんの地域資源が溢れています。桜街道や河川、菜の花やひまわり。これからは秋の紅葉で、この目の前のモミジの木も迫力があります。大切なのは、いかにこの地域資源をお金にする仕組み(システム)を整えていくかということでしょう。私は島根県公認の森林インストラクターとして、美郷町の山で巨木ツアーなどを開催してきました。子供たちを連れ、木の実探しや植物の説明などもして、自然の豊かさや楽しみ方を伝えてきました。色々な仕組みを考えれば、身の回りの地域の資源はお金にも変わります。
一今後の目標を教えてください
新しく純度100%の椿の地あぶらをつくることです。ひまわり、菜の花、椿で3種セットになりますね(笑)。あとは、美郷町沢谷地域で作った日本ミツバチの蜂蜜をたくさんの人に届けたいです。そのために、商品などをたくさんの人に知ってもらえるよう、「みさとみちくさ日和」のイベントのような情報発信の面にも力を入れたいと思います。オススメはバゲットに塗って食べること、蜂蜜と珈琲でオシャレで優雅な時間を過ごすことができますよ!
編集後記
和泉大介(いずみ だいすけ)22歳
藤原さんはひまわりや菜の花、日本ミツバチなど数々の農作物を育て、商品開発までつなげていた。またそれらもポップなデザインのラベルにし、若者でも使いやすいようにと工夫も凝らす。これは、まさに藤原さんが大切にする「地域資源をいかにお金に落とす仕組みをつくるか」が体現されていると思う。これから僕自身も地元で商いをする際に、大事にしていきたいと強く思った。