一どんな活動をしていますか?
やまつりこども園の保育部で主に1歳児のクラス担任として、時々他のクラスの補充に入り、また保育部長として総括的な立場で仕事をしています。
矢祭町で保育士を長くやっているので、以前担任した教え子が保護者となってお子さんが入園してこられたり、当時の教え子の保護者がおじいちゃん、おばあちゃんとしてお孫さんの送迎に来られたり。何年越しかでお会いできるのは嬉しいですね。
大切にしているのは先生同士の「共通理解を図る」ということ。園は朝7時半から夕方4時までで、4時以降は預かり保育で5時45分まで。しかし親御さんの仕事の都合でお迎えが7時近くになることもあります。勤務は早番、中番、日番、遅番があって、園児それぞれ朝の体温の記録からお迎えに来られた時間の記録まで、開錠、施錠などの伝達事項は記録表につけ、漏れないように先生達の中で申し送りしていきます。
食物アレルギーを持つお子さんが年々増えていて、アレルギーについては何か間違いがあってはいけないので、アレルギーを持つお子さんの給食を先に提供するなど、不備なく対応するようにしています。
一今やっていることについての課題はなんですか?
一番は「ゆとりある保育」ですね。お預かりするお子さんの数もどんどん増えて、部屋が足りない状況になっています。
0歳児は4月に3~4人のお預かりでスタートするのですが、年度の途中で入園されるお子さんが多く、今は12人います。担任だけでは先生の数が足りないので、臨時の先生に入っていただいています。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
園でのお子さんの様子を、日々連絡帳に書いて保護者の方へお伝えしています。お母さんもいろいろ悩みを抱えていることもあり、お預かりしているお子さんの保育だけでなく、お母さんへの支援も求められているので、保護者の方へもしっかり関わっていきたいですね。
例えば、「睡眠時間、食事は大事で、○○することはお子さんの為なのよ」ということを親御さんに伝え、納得して、理解してもらうこと。 こちらが話したことをご家庭でやってくれて園での様子に変化があると、私たちも嬉しいですし、私たちの声が届いたんだなということを感じて先生達とも共感して、保護者とも共有しています。
野菜が苦手なお子さんが給食で野菜を食べられたら、お迎えに来られた時に「お母さん、今日は1口食べたんですよ~!」といったことも親御さんにお伝えしています。大事なお子さんを預かっているので、保護者の方と共に育んでいる感じでしょうかね。
一今後の目標を教えてください
園には幼児教育部と保育部があるのですが「おゆうぎしつ」が1つしかなく、幼児部と共有で施設を使っています。行事などが被らないよう、幼児部と協議したうえで施設を使っているのですが、のびのびと遊んだり活動できる場所があればなぁ……と思っています。
園の外に出てお散歩に行くのですが、出てすぐ道路ですし、車通りも多いので、車に気をつけながらお散歩に行っています。あと、園の周りに公園がないので、多目的な場所があるといいのになぁと思います。
『元気な子どもの声が聞こえる町』を掲げている矢祭町の子供たちが、のびのびと過ごせる保育を実現できたらいいなと考えています。
編集後記
お話しをお伺いし、「菊池先生がいるから安心!」という印象を強く抱きました。園でお預かりしているお子さんだけでなく、保護者、他の先生方もそう感じている方が多いのではないでしょうか。まさに、子育てにやさしい矢祭町を支える、頼れる先生ですね。