IT×教育の可能性を最大化し、帰ってきたいと思える場所を作りたい

福井県あわら市

みかみ ひろあき

三上 寛了

塾講師を行いつつ、カフェを経営。大学入学を機に一度地元を離れたが、地域のために何かやっていきたいと考えてあわら市に戻り、2019年から「新郷小学校を考える会」として活動し、休校した小学校を活用したコミュニティ作りを行っている。

一どんな活動をしていますか?

塾講師を本業とし、夫婦でカフェもやっています。また、休校となった母校でもある新郷小学校を地域活動の拠点として、「多様性」が繋がる居心地の良いコミュニティ作りをしていくことを目的とし、「新郷小学校を考える会」を発足して活動しています。

出身はあわら市だったのですが、大学進学を機に地元を離れていました。その後、地域のためにコミュニティ作りをしていきたいと考え、それならば地元のあわら市で活動したいと思い、地元であるあわら市に戻ってきました。

新郷小学校では、活動の中心として子どもが参加できるイベントを行っており、今年は運動会とお祭りを開催予定でしたがコロナで中止となってしまったため、みんなで芋掘り・焼き芋の会をしました!来年には、キッズスペースとコミュニティスペース、そしてコワーキングスペースを整備する予定です。

このためのITインフラ整備はすすめていく予定ですが、このスペースを利用してのIT教育、またはITを活用した仕事場として定着させていくように具体的に展開していけたらなとイメージしています。大人は仕事をして、すぐ傍で子どもが遊んでいるような状態がいいですね。

一今やっていることについての課題はなんですか?

ITについて、あわら市はまだまだ発展していく必要があると感じています。プログラミング教室などを開催して、あわら市のIT教育の発展に寄与したいと考えています。また、あわら市を一度出た方が戻ってくることができるような環境も作って行きたいですね。そのために雇用が生まれるような事業を創ることが目的の一つです。

私の活動としては、ありがたいことにいいね!と言っていただける方は多いので、実際に一緒に活動してくれる方や、パートナーとなる団体を更に増やしていくことが必要です。これは私自身もそうですが、子育ても本業の仕事も頑張らなければいけない世代なので、どうしても時間が足りないことが課題で、それを解決するには多世代にわたる人材で補い合うことが必要だと感じています。

他にも、情報発信の一元化や人材の交流が更に活発になると良いと感じています。面白い活動をしている団体や熱意を持って行動している方は多いのですが、主に知人を介した紹介でしか出会えないため、効率が良くないことが課題ですね。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

コミュニティを作ることで課題を解決し、その場所が色んな人の生活圏になってほしいと考えています。普段、大人は昼間仕事していて子どもは学校に行くなど、生活圏が別々になっていることがほとんどです。この距離を縮めていくことで、大人と子どもが触れ合える時間が増え、子どもはもっと近くで大人がどんな仕事をしているか見て感じることで、子どもの可能性を広げてあげることができます。

こうした活動を通して、業種・年代等の枠も超えて友達になれていくといいですね。この活動がより良い地域社会のモデルケースとなることを夢見ています。

一今後の目標を教えてください

テレワークが当たり前となってきた今、地域でも仕事ができる時代です。今後、地域の可能性を広げるものの一つとしてITは必要不可欠だと捉えています。ITを活用した取り組みを新郷小学校で行うことで雇用が生まれ、若い人や都市部で働く人が帰ってきたいと思える場所を作っていきたいと考えています。

編集後記

インタビュー時に、「なぜ、そういう風に行動したいと思ったのですか?」と伺った際、「なんでだろう?やりたいと思っているからやっている」と回答をいただき、本当に心から思って活動していて、熱い想いが溢れる魅力的な方だと感じました。また、同じような活動を行っている団体についてお伝えしたところ、すぐに連絡を取ってコラボして企画をしてしまう行動力もお持ちです。

コミュニティ×教育×ITを一緒になって進めていき、よりよい未来を実現していきたいと強く感じました。

-コーディネーター紹介-

ID 福井県あわら市

さかいの ゆうじ

境野 雄司

パチンコ店のスタッフ、羽毛寝具の訪問販売を経験し、現在はインフラエンジニアとして働いているフィリピン人とのハーフの33歳。学生時代に旧車2台とアメリカン1台の計3台のバイクを同時に乗るほどのバイク好きのバスケットマン。
座右の銘は「童心忘れず。人生にスパイスを」