一どんな活動をしていますか?
平成26年4月に開業した「やまつりこども園」にて、幼児教育部長として幼児教育部127名の全児童の面倒を見ています。 また、休暇の先生の代わりにクラスを担当することや、先生方の悩みの相談に乗ることも大切な仕事です。
子どもたちと行く遠足などの企画を考える担当もしており、最近では園庭で堀ったサツマイモのツタを近所の「明鳴(メイメイ)牧場」にいる山羊たちにあげてきました。
初めて生徒を担当してから30年以上経ちますが、かつての教え子のなかには今でも年賀状のやり取りを続けている人が多くいて、隣町で働いているという便りをくれる人や、やまつりこども園の先生になった人までいます。
子どもの目線に立って物事を考えるのは今でも難しいことですが、とても楽しいことでもあり、だからこそここまで続けてこられたのだと思います。
一今やっていることについての課題はなんですか?
遊びの中でトラブルになった際など、自分たちで問題が解決できるように見守ったり、解決できなかった場合は、関わって解決できるようにしています。その場面によって対応するようにしています。トラブルを経験したことで、友達への思いやりや痛みを知ってほしいと思っています。
子ども達が自分たちで考えたり工夫したりして遊べるような環境を構成し一人一人の創意工夫や発想を大切にしています。子ども達一人一人のもっている個性をつまないように心がけていますが難しいですね。子ども達の良いところを伸ばしてあげられたら嬉しいです。
また、そのようにして育てた子どもたちも、だんだんと大きくなるにつれ、こども園や矢祭町自体とのつながりがだんだんと薄くなってしまうのがとても寂しいことです。
できることならば、卒園後も町とのつながりを感じ、こども園のことを思い出してもらえるような教育ができればいいなと思っています。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
今でも、遠足などのイベントにより、小さいながらも愛郷心が芽生えている子どもたちも多いので、今後はもっと子どもたちが成長した後も地域とふれあい、地域を愛し、地域に貢献してくれる町を実現できると思っています。
最近は東京にいなくても場所を選ばず仕事ができる世の中になってきたので、矢祭町に居ながらにして仕事をする、より多くの卒園生たちを身近に感じられるような世の中になるのではないかと思います。
一今後の目標を教えてください
これからも、子どもたちと一緒に楽しみながら、子どもの目線に立って、子どもに寄り添える先生であり続けたいです。
そして、かつて子どもたちと作っていた粘土などでできた矢祭町の地図のような、記念に残る作品をこれからも残していくとともに、より多くの成長した子どもたちと会う機会を作り続け、園児の同窓会に招待されたらうれしいな、と思っています。
編集後記
「ITには疎い」と言いながらも、ITを活用した矢祭町の未来に希望を抱き、ありたい姿を語ってくれた鈴木先生。30年近く前の初期の教え子が今や子どもを持つ父親・母親となり、その子どもたちをここ「やまつりこども園」で面倒を見ているというので、驚きです。子どもたちだけでなく矢祭町の成長をも見届けてきた鈴木先生は、これからも矢祭町の未来を創る小さな子どもたちを支えていきます。