一どんな活動をされていますか?
浄土寺の住職として、山陰地方(浄土真宗本願寺派山陰教区)の子ども・若者のご縁づくりを行っています。美郷町の中心近くに位置する浄土寺では、浄土寺子ども会、サマースクール、竹灯籠、花祭りなどのイベントを通じて町民、子供たちが集まり、笑顔でいられるような場所をつくっています。
また、美郷町内の取り組みとしてはかすみの里を拠点に、人をつなぎ、育てる活動のお手伝いをしております。昨年は夜市の主催者の一員として、地域を盛り上げるイベントに一役を買っています。町民が集まる場のシンボルになるよう、寺と寺小路を中心に賑わいが出来るような活動に取り組んでいます。
一今やっていることについての課題はなんですか?
少子化や過疎化で、人が段々いなくなっていく状況に危機感を持ちながらそれを払拭すべく、人づくりや人と人とのつながりづくりを行ってきました。それらの活動は一定の成果が出つつも、少子化や過疎化を食い止めるだけの成果は未だ出ていないようです。
町のいいところを外に発信したい想いはありますが、それよりもまず、町全体での共通認識として、町をどういう方向でアピールしようか、何をアピールすべきかを持てていないように思います。
私自身、人集めは下手だと思っているので、発信力のサポートがあると嬉しいですね。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
浄土寺のホームページを作成しています。お寺の取り組みをインターネットでの情報発信を通じて、いろいろな人に知っていただきたいと思っています。
美郷町には高校や大学がないことから、どうしても一度は外に出てしまいます。美郷町で、いろいろなイベントが催されていることが分かれば、町民の一体感が生まれるのではないでしょうか。
一今後の目標はなんですか?
町外の関係人口を増やす以前に、町内の関係人口を増やしたいです。
町のいいところを発掘し、町民みんながそれを誇りとして、さらに発信できるようにしたいと思っています。行ってみたい、帰ってきたいと思ってもらえるような取り組みと情報発信を通じて、UターンやIターンの方々が増え、美郷町が賑わうように努めたいと考えています。
編集後記
西原さんへのインタビューのあと、浄土寺の本堂を拝見させていただきました。とても広く、立派なお堂でしたが、何よりも輝いて見えたのは壁に沢山張ってある、多くの人の楽しそうな写真の数々。その中でも子供たちが熱心に、笑顔でイベントに参加している写真を見つけて、見ている私も嬉しくなりました。もっと多くの人に知っていただきたいと、強く感じました。