一どんな活動をされていますか?
さつまいもを使ったお菓子の製造・販売を行っています。特に芋けんぴは、国内シェア50%となっています。こちらの製造方法は60年前から変わっていません。他にはスイートポテトの製造や芋焼酎も製造もおこなっています。
また、原材料のさつまいもの高品質化と安定した生産量を得るために、さつまいもの苗作りを行い農家へ販売し、収穫されたさつまいもの買い取りを行っています。原材料である黄金千貫(コガネセンガン)にこだわったが故、このような形になりました。
一今やっていることについての課題はなんですか?
お菓子の原材料となるさつまいもは、収穫した直後に一次加工して保存することで一年を通してお菓子の製造が可能となります。
収穫から一次加工を行う時期は8月~11月なので短期間の働き手を募集するのですが、なかなか人が集まりません。外国人労働者も雇用しているのですが、それでも人手が足りない状況です。
また、労働者の高齢化も問題となっており、若手の育成やキャリアプラン形成が急務となっています。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
私は採用関連で全国規模で活動しているので他業種との人脈は多いので、異業種とコラボする事が多いです。
企業だけでなく行政と一緒になって、高知県・日高村のPRをしていく事で県内・県外からIターン、Uターンを促進し人材を確保することで地域活性化に繋がると思っています。
一今後の目標はなんですか?
高知県はこれまで栄えた業種が多々ありました。造船や製紙も有名だったのですが、造船業は香川県に、製紙業は愛媛県に移っていきました。
そんな経緯もあるので、高知県をもっと賑わせていく事を考えていかなければいけません。健康事業所宣言を行ったり、健康経営優良法人2019(中小規模法人部門)に認定されたりしているのも1つのアクションです。
編集後記
過去の水害で廃業を考えたほどの被害にあうが従業員の支援により事業継続を決意したという経緯からもわかるとおり、従業員をとても大切にして従業員に支えられている企業です。
直営店の芋屋金次郎では、いもけんぴを一番美味しい状態でお客様へ提供できるよう各店舗で揚げる機材を導入するなどお客様ファースト、さつまいもファーストの考えで経営されていました。