一どんな活動をされていますか?
2020年4月に主人と一緒に東京から仁木町に移住し、2021年3月に念願であった蕎麦屋「naritaya(ナリタヤ)」を仁木町の旭台にオープンしました。この土地でお店を開いた理由は、もともと自分が北海道出身ということもあり、北海道でぶどうを育てながらお蕎麦屋をオープンしたいと思っていたからです。最初はweb上で色々と地域や土地の情報を調べていたのですが、十分な情報を集める事が出来なかったため、直接現地まで赴き土地探しをしていく中で、候補の1つとして仁木町の旭台の場所が挙がりました。最終的な決めては景観でした。このお店がある場所は高台にあるため仁木の町を一望する事ができ、最初に訪れた時にその景観の素晴らしさに一目で惚れ込んでしまいました。
一今やっていることについての課題はなんですか?
お蕎麦に合うワインが飲めるお店をコンセプトにしており、いずれは主人の打つお蕎麦に合わせて、自分たちで作ったワインをお店で出したいと思っています。既にお店の裏ではワイン用のぶどうを栽培しています。昨年に苗を植え、来年春には初めてのワインが出来る予定です。もともとワインが大好きで、ワインエキスパートの資格や、ワインを適切に評価するための国際資格、ドイツワインの日本での普及を目的とする資格など、これまでワインに関して沢山勉強をし、資格の取得などにも励んできました。一方、東京に住んでいた頃はぶどう栽培については学んだり経験したりする機会と環境が周りに無かったため、現在、近隣のぶどう畑をされている方々に助けて貰いながらも夫婦で一からぶどう作り励んでいる状況です。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
ワインぶどうの栽培は私たち夫婦にとって初めての挑戦になりますが、仁木町には私たちのように移住をしてぶどう畑農家をされている方々がいますので、そういった先輩たちが優しくぶどう畑について教えてくれているため大きな不安はありません。これは仁木町に来てから分かった事ですが、仁木町には私たちのように外から移住されてくる方々が多く、またそういった方々を優しく受け入れる風土がある土地だと感じました。まずは自前のワインを作り上げる事が目標ですが、将来的にはぶどう畑を拡大して自前ワインの醸造にも一層チカラを入れて行きたいと思っています。
一今後の目標はなんですか?
まだオープンしたてのお店ですので、今後より多くの方に「naritaya」を知って貰うために、お店の宣伝をどのように進めて行くのかも課題の1つです。最近ではSNSでの口コミきっかけで地域雑誌に取り上げて頂く機会もあり、町外からも非常に多くのお客様に来て頂けています。ただ、あまりにもお客様の数が一気に増えてしまうと、主人と二人でやっているお店なので、お客様に満足頂けるサービスが十分に行き届かなくなってしまうのではないかという不安もあります。これから少しずつお店のファンの方を増やして行けるように丁寧なサービスを大切にして、主人自慢のお蕎麦と、それに合った自前のワインを1日でも早くお客様に提供できるよう地域の方々にもご協力を頂きながら頑張っていきたいと思います。
編集後記
成田さんが東京で仕事をしていた頃の話しですが、出版社が多い神保町にあるのお店で、
作家さんと編集者が昼間からお酒を飲みながら打合せをしているお蕎麦屋さんがあったそうです。
そこで作家さんと編集者はワインを飲みながら仕事をして、締めにお蕎麦を頼んでいたそうです。もともとワインが好きがった成田さんは、お蕎麦屋さんでワインを嗜み、締めにお蕎麦を頼むその光景を目の当たりし「カッコいい!!」と思い、その時のときめきが「naritaya」のコンセプトに繋がったそうです。そのときめきを大切にし、いま自分たちの夢を実現させている成田さん夫婦もカッコいい!!と思いながらインタビューをさせて貰いました。