一どんな活動をされていますか?
桜小町MAOは手作りの大好きなママ達のグループです。レンタルスペースがオープンしたことをきっかけにハンドメイド販売やワークショップや地域の方の物産を販売する「ママ’sマルシェ」を開催したことで活動が広がりました。また以前から忙しいママさんの代わりに子どもたちの夏休みの宿題を見る寺子屋を行っていました。困っている人たちのためになればと思いこのような活動を続けています。
以前は、人と関わる仕事がしたくて百貨店の化粧品売り場で働いておりました。そこでは商品を売り込むことより、人の話を聞くことに注力していました。化粧品をおすすめするのも、その人の食生活や、ライフスタイルを知らなくては本当の意味でのオススメをすることはできません。生活からのアドバイスをしていたから信頼されることが多かったです。アルバイトをしていた時から常連さんの好きなものを覚えることで、人に喜ばれるよう心掛けていました。常に相手の話をよく聞くことと、相手の個性を尊重することを意識していましたね。
一今やっていることについての課題はなんですか?
夫の理解を得ることが大変ですね。マルシェや寺子屋などのボランティアに参加すると子どもの面倒を夫にみてもらうことになってしまいます。そのため家庭にしわ寄せがきて、家族からいい顔をされないことがありました。
そこでクリスマスパーティーなどのイベントに、ママさんだけではなくパパさんもを招待して、参加してくれた皆さんにお礼をして理解を得られるよう取り組みました。実際にパパさんにも参加して活動を体感してもらうことで、不信感をなくして安心してもらえるようになりました。
また、夏休みや冬休みの宿題を親子でやると互いにイライラしてしまうことがありました。家で宿題に張り付きになっているとあまり良くない雰囲気になってしまいます。宿題を手伝う一環として寺子屋を始めてみました。他のママさんたちの力を借りて楽しく宿題をやれる場を提供できているかと思います。
一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?
周りの理解を得られたことがきっかけとなり、子どもたちの夏休みの宿題を寺子屋でできるようになりました。デザインや、書道が得意なママさんたちに先生をやってもらい手伝ってもらいました。親子でやるのは大変だったのでお母さんたちから助かったという感謝されました。
またマルシェでプログラミング体験を行いました。しかしママさんたちだとPCの使い方も全然わからない方も多かったです。仮にママさんがプログラミングをやるとしても、まずPCを使えるようになるところからですね。まずはPCの使い方を学ぶ講座等をやってほしいなと思っています。そのうえでパソコンの研修から始めて事業を請け負って仕事をする取り組みがあればいいですね。
一今後の目標はなんですか?
オンラインで定期的にできることはないかと考えています。やはりコロナ禍の影響のためリアルで集まれず、コミュニケーションが途切れてしまうことがあります。また仕事を失っているシングルのママさんがいて、なかなか声を上げられないという状態が続いています。そこで勉強会やママさんの集まりをオンラインで開いていきたいです。最近考えている取り組みとしては、オンラインでの発表会です。歌や演奏や絵本の読み聞かせがすきなおじいちゃんたちがいらっしゃいます。また取り組んだことを動画配信していきたいと考えています。現在、リアルで集まりづらく、難しい状況です。ただそれでも多くの人たちの声を1人でも多く聞いていき、楽しいと思える場づくりを行っていきたいです。
編集後記
荒川さんは、百貨店の化粧品売り場で働いていたころから、相手に寄り添ったコミュニケーションをとることを心がけていました。このような経緯から、ママさんをつなげるネットワークとして桜小町MAOができたと思いました。お話を聞いていてママさんだけではなく、子どもたちや地域のお年寄りの方の憩いの場がどんどん大きくなっていく姿が想像でき、大変ワクワクしました。現在、リアルでの場が減る中で、オンラインで何かできることはないかと考える姿には感動をしました。