小山市をもっと魅力があるまちへ ~小山市で新しいことに挑戦しつづける敏腕社長~

栃木県小山市

くりはら ひろし

栗原 宏

住宅メーカーでの営業を10年以上行い、もっと安くて毎日買いに来てくれるものを売りたいと考え、起業をした。今は卸売業のほかにおかずや事業や思季彩館事業を行っている。最近ではビール製造も始め、小山市のお米やはとむぎを原料とした、地ビールを作っている。営業の時に培ったコミュニケーション力を生かし、様々なことに挑戦している。

一どんな活動をされていますか?

Sunフーズ株式会社の代表をしています。現在行っていることは、卸売販売事業、提携農家さんの旬な野菜を生かし、お惣菜を提供するおかずや事業、小山市まちの駅思季彩館にて小山ブランドの商品や地元野菜の販売さらにはイベント等を支援する事業を行っています。卸売販売事業では小学校、老人ホーム飲食店、幼稚園など約100か所に野菜を卸しています。一昨年からは、ビール製造も始めており、思季彩館等で販売しています。
今の会社を立ち上げる前は、住宅メーカーで営業をやっていました。1年目の時に営業成績1位を取ったこともあります。10年ほど勤めていましたが、家を売るというのは、相手にとって一生の買い物であり、家を売った後は自分自身で関わることができず、役職があがるにつれて現場で売るということも少なくなってきました。卸売販売という形で会社を立ち上げたのは、一生に一度の高いものを売るより、消費頻度の高いものを売って、お客さんと毎日接することのできる環境で仕事をしたかったからです。また売るものを野菜にした理由は、まさに毎日お客さんがきてくれると思ったからです。

一今やっていることについての課題はなんですか?

新しく始めたビール製造で毎日課題にぶつかっています。最初はキットを買い自分でビール作ってみたが、とても商品として売れる品質のものではなかったです。そこから、移住交流会で知り合った醸造家や新入社員を雇用し、機械を海外から買い、醸造所もつくり1からビールを作り始めました。ビール製造の資金調達にはクラウドファンディングも利用しました。
今日も麦芽をつぶしてお湯で沸かしたものをろ過させる棚版が壊れたと連絡をもらったところです。始めて間もない事業なので、上手くいかないことも多いですが、一つ一つ課題を解決していっています。
また小山産の規格外の麦やマルベリーを使ったビールを製造もしていて、ビール製造においては多くのチャレンジをしています。

一課題を乗り越えたらどんな可能性がありますか?/ITを使ってできそうなことはなんですか?

ビールが、小山市の魅力の一つになればと思っています。現在進行形で対応しているビール製造過程の課題を乗り越えられれば、小山のビールが地元の魅力になると思っています。小山市は、はとむぎの生産がさかんです。小山産はとむぎを原料とした、小山市だけで完結するビール製造の仕組みをつくることを目指しています。
ITを使ってできることとしては、ビール製造の過程においては温度管理等をタブレットで管理しています。ビール製造に関してはITを活用できるところでは積極的に活用しています。
それ以外の部分では、農作業においてITを活用できないかと考えています。野菜等も今はすべてQRコードで管理しています。その他実現できそうなこととしては、農業機器の提供を管理できるシステムを作れればよいと思っています。農業を始めるにあたって、農機具をそろえるところが非常に大変です。農業機器の一元管理ができれば、必要なところに必要なものが貸し出せるようになり、就農へのハードルは大きく減るのではないかと考えています。

一今後の目標はなんですか?

小山市の魅力を他の地域にも伝えていくことです。その一つとしてビール製造を始めました。小山市のお米、はとむぎを使い、小山市だけで、ビールの製造ができるような整備を進めており、3年後にはそれが実現できればいいと思っています。またそれが他地域にも広がっていき、小山市で農業をやりたい人を増やしていくこともできたらと思っています。
ビールの製造については始めたばかりで課題も多いですが、一つ一つの課題を乗り越えていきたいです。小山市のビールを新しい小山市の魅力の一つとして発信することで、小山市全体として魅力が高まれば良いなと考えています。先は長いですが、同じ志をもつ従業員とともに頑張って実現できるようにしたいです。

編集後記

当日は小山市まちの駅 思季彩館で取材を行いました。とても話しやすい方だなという印象を受けました。当日も、栗原さん自ら厨房に立ち、従業員の方と仕事されているのを見て、栗原さんは取材でお話していた、「一生に一回の買い物より毎日回に来てくれるものを売りたかった。」といっていた意味が理解できたような気がしました。取材していく中で、いろいろな問題に対してもくじけることなく前に進む推進力がとてもすごいと感じました。

-コーディネーター紹介-

ID 栃木県小山市

こたじま ゆうき

古田嶋 佑希

大学を卒業後2年間小学校教諭として勤務。教師としての仕事をする中で、学校現場のICT教育の非凡さを目のあたりにしてきた。私がエンジニアとして仕事をしていく中で、学校で学んでいる子供たちに何か還元できないかと思い3年前VSNに入社。現在は、ネットワークエンジニアとして活動している。休日は、地元の中学生にバレーボールを指導している。